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湿った空気中での銀と硫化水素について
教えて頂きたいことがあります。 銀は湿った空気中で硫化水素に触れると、 4Ag+O2+2H2S → 2Ag2S+2H2O と反応するとありますが、どのような段階を経てこのような反応式にまとまるのか を教えていただきたいのです。よろしくお願いします。
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湿った空気中とあるので、 話を簡単にするために水溶液中での反応を考えてみます。 (i) O2(g) + 4H^+ + 4e^- ⇔ 2H2O :E°=1.23(V) (ii) Ag^+ + e^- ⇔ Ag :E°=0.799(V) (iii) 2Ag^+ + H2S(g) ⇔ Ag2S(固) + 2H^+ KspAg2S=7*10^(-50)、H2S の K1K2=10^(-22) 先ず O2(g) が Ag を酸化し、次に Ag^+ と H2S(g) が反応して Ag2S(固) の微粒子が生じる可能性があります。 (i)ー4*(ii)+2*(iii) から、 O2(g) + 4Ag + 2H2S(g) ⇔ 2Ag2S(固) + 2H2O 平衡定数:K=1/(pO2*[H2S]^2) =e^{(1.23ー0.799)*4F/(RT)}*(K1K2/KspAg2S)^2 =3*10^83>>1 K が極めて大きいので 理論的には水溶液中で、 O2(g) + 4Ag + 2H2S(g) → 2Ag2S(固) + 2H2O と書けるでしょう。 参考程度に。
お礼
niousさん ご回答頂きありがとうございます。 ちょっと難しいのですが、参考にさせて頂きます。