面接官なんて同じような答えばかり聞いていて退屈していると思います。私なら自分だけの体験談をします。
シベリア鉄道で北京出発で25時間後ウランバートルで3泊。最終日は市内のマラソン大会でホテルの窓から見えたので珈琲を飲みながらマラソンを見ていたら、出発時間が迫り2時の電車に乗らなきゃいけない。さて行こうと思ってタクシー呼ぼうとしたらホテルマンが「マラソンで市内は車の乗り入れ禁止」と言う。ええ?ホテルから駅まで4kmちょっと。
ホテルが車を出してくれると言うけど、50mも行ったら交通渋滞で1mmも動かず。謝礼を渡したけどもらってくれず、そこから30分で予約した電車に乗らないことには、夜行列車だから次の列車は翌日になってしまうどころか、明日からのホテル予約に間に合わない。
スーツケースを転がしバックパックを背負い、砂利道を走った~!ゼイゼイしながら走ったーーーー!スーツケースのキャスターが壊れてまっすぐに引っ張れずにあっちこっちに飛び回るのを引きずりながら。観光客が乗ったタクシーが渋滞に捕まって止まっているのを横目に見ながら、走りぬいて上り坂。登ったところが幹線道路であれ、ここでは車が流れてる。お、バスが来た。乗っちゃお。
乗ったバスはローカルの市民ばかりで英語は通じず私はモンゴル語はわからず、チケットも買えない。駅まで行くんです、みたいなことを言ったら運転手が乗っていいよ、と手振りで乗せてくれて無料で乗れて天の助け。
発車5分前についてモスクワ行きのシベリア鉄道に乗れました。これがトイレの蓋をあけるとレールが見えるという底なしの代物。しかしこの時ほど必死で走ったことは人生になかったし、なんとかなるものだって自分の運の強さを感じました。
って話。これが面白いと思ったら面接官は旅行の話や世界の話を振ってくれますから会話が弾みます。これは実話だし私は当時57歳で女性。そんな意外性が面接官の興味を引きます。
受かるとは限らないけど。
補足
1年浪人しましたが、最後まで諦めずに勉強して無事に第一志望の国立大に合格できましたのような内容でまとめようと思います。