最近、かなり衝撃を受けたのが『サピエンス全史』(ノヴァル・ユア・ハラリ著)です。ググってもらえばすぐに出てくる現代の世界的ベストセラー。
人類の起源から説き起こして、人間とはどういう存在か、社会とはいかにしていまの姿になったのかということを驚くほど分かりやすくかつ論理的に説いている本です。読者を誘い込んでいくような語り口で、説明がとてもうまい。
他の回答者さんが書かれているように文学の名著ももちろんおすすめは多くありますが、価値観や人生観を揺るがすほどの大きな影響を読者に与える本の持つ力の源泉は、常識を塗り替えるだけの魅力=説得力にあると考えます。
文学作品の持つ物語の面白さ、深さ。そういうものに負けない魅力を持って、上記の本は読者の心を揺さぶってくる著作です。類書を読んだことがなければ、必ずやあなたの常識に一撃を加え、人生になにがしかの価値をもたらしてくれると信じます。
最後に私が若い頃に大きな影響を受けた本を書きます。
『不思議の国ニッポン』ポール・ボネ著・・・この本は外国人の目から見た日本というテーマのシリーズ本です。フランスのビジネスマンが書いており、かなり歯に衣を着せない日本不思議論が展開されていました。十代の頃に読んで、日本の常識が正しいとは限らないという思いを持つようになったきっかけの本です。
『銀河帝国の興亡』アイザック・アシモフ著・・・SFの大家が書いた代表作品のうちの一つですが、宇宙帝国の滅亡とそこからの再生という部分に古代ローマのそれが当てはめられていて、少年時代に熱狂した本です。SFと歴史という二つのものに同時に興味を持たせてくれたアシモフにはいまも深く感謝しています。