こんばんわ kirakiraarukuさん
大野智さんの絵というのは見たことがありませんでしたがご質問を見て
ネットで拝見したところ、絵画というよりもイラストという印象です。
作風は幅広く、かなりさまざまなタイプの画がありますね。
しかしどのタイプもどこかで見たことのある画風でより集め、という感じがしました。オリジナルの拘っているテーマが定まっていないので、絵画というよりもイラスト風に見えてしまうのかもしれません、絵画というのは画風のスタイルが変わってもその奥底に存在する表現したいものは物の本質に迫った普遍の価値観が巨匠といわれる画家の作品群には感じられて軽い感じは受けないのですが、彼の作品からは激しく本質に希求する何かを感じ取れません、
厳しく言えば表面的で上っ面の絵といえます。悪く言えばただ描いてるだけの絵!描き流しているだけ!中身が無い、まあ人間は表現する動物ですからその表現という行為を実行するパワーは見るものがあると思います。
まだそのテーマを探している途上なのかもしれません、
画家とは!?良い絵とは等、知人の画家と論じたときに、『病んでいないと良い絵は描けない。』『ボクシングがハングリースポーツなら
絵はハングリーライフじゃないとね!』とか話したものです。分かり難いかもしれませんが人の琴線に触れてくるような作品は何かに餓えていて少し人から外れたようなところのある作家で無いと人の心を打つようなものは作れないのではないのか?と感じます。絵は誰でも描く事ができます、そして誰もが非常に人の心を討つような作品を作り出すことか在り得るジャンルです、ただそういった良い絵画を描き続けていくことはとても大変な事です。
それを成し遂げるには何か普通じゃない何かを持つとか、捨て去るとか?
そしてそれが出来る期間は限りなく人生という長い時間の中の一瞬の煌めきでしかない事もまた事実です。
結構、名のある画家でも過去の自分の傑作のコピーを増産、繰り返している事例が多く散見され醜い限りです。
最後に絵画というのは生命があり、生きている独立した存在とすれば見る側の人間の心理状況を反映してその時々に印象か変化する、ある意味見る側の人の心を反映する鏡のような存在であるから、見る者を選択するという一面がある。その意味において私には個人的に大野氏と体質が異なる故に大野氏の作品群にはあまり惹かれるものは無い、本質的な部分で価値観がかぶる部分が少ないように思います。まあすごい作品にはそれを超えて胸にくるものが感じられるのですが未だそのレベルには到底達していないのでは!!
お礼
なるほど、絵の世界は深いんですね、ありがとうございます。 参考になりました。