お早うございます。
古傷が痛むなどの現象に付いては、医学的に解明されている事とまだ解明されていない事があります。
また低気圧が近付くと傷の痛みの他にも、喘息が出る、目眩を起こす、頭痛がする、耳鳴りがする、気分が沈む、体が怠くなるなど様々な症状を起こす人がいる事が分かっています。
これらの症状を診断して改善の為の治療や症状を緩和する為の薬の処方などをしてくれる「低気圧外来」という専門の診療を行っている病院もあります。
(言い訳じゃありませんよ、ただし中には言い訳に利用している人も含まれてるかも知れませんが(笑))
主な原因は気圧の低下による血管の拡張である事が解明されています。
目眩、頭痛、耳鳴などについては気圧の低下と症状の発生原因の因果関係が明らかですので原因を究明するまでもありませんね。
低気圧と喘息の発作については古傷が痛む現象とは別に喘息という病気に付いての研究の分野が大きく関係するのでここでは除外しましょう。
古傷が痛むというのは傷ついた皮膚の収縮で皮膚が引っ張られるとかではなくて、気圧下がる事による血流の変化が一番大きな原因である事が医学的な研究によって分かって来ています。
一度傷ついて修復された部分と正常な部分に血流の差が生じる事によって発生しますが、同時に痛みを感じるなどの情報を脳に伝達する血中のヒスタミン系の物質が増える事も関係していると言われています。
ただ分からない事も多くて、古傷が痛むという症状が出る場合の多くは「切傷や手術痕」ではなくて「骨折痕」なのです。(骨折痕は皮膚の収縮や血流とは直接の関係が無い)
解放骨折とかなら周辺の組織を大きく傷つけているのですが、単純骨折の場合は周辺組織のダメージは打撲程度の怪我ですので。
しかも骨には神経が通っていないので骨折した古傷が痛むと言うのも不思議な話です。
寒くなって来ると傷が痛むというのは何となくイメージ的に起こりそうな気がしますが、古傷の痛みというのは冬が終わって暖かくなって来る時にも起こります。(暖かい、寒いには関係なくて季節の変わり目毎に痛みが出る)
また低気圧が来て実際に気圧が下がって痛みが出るなら理解できますが、まだ高気圧圏内で実際の気圧も下がっていないのに古傷が疼いて次の日の天気が分かる(雨になる)など化学や医学では説明(解明)できない事も多く残っているようです。
私の場合は解放骨折を含めて全身17ヶ所の骨折痕がありますので、天気の変わり目や季節の変わり目は体のあちこちに痛みが出て大変です。
※同じ骨折痕でも若い時には痛まなかったのに、歳を取って来るにつれて痛みが出るようになって来るのも何故なのか分からず不思議だと思います。
お礼
これは充実した回答をありがとうございます。 ご自分の体験に基づき、最新の知見も踏まえ、多方面にわたり詳しく、とても勉強になりました。分かることも、分からないことも、多くあるのですね。 ありがとうございました。(#^^#)