運用設計と言う工程はご存じでしょうね。
たとえばサーバーを稼働するときに、セキュリティ管理とか操作状況の監視などを行うソフトがあります。JP1だとかSystemWalkerだとか千手だとかいう名前の、ネットワーク上に入り込み常時状況を監視し、何かが発見されたらシステムを停止し、担当者に通報するなんて言う設定ができるものですが、こういうものを使うのかどうか、使う場合は担当者というのは何種類どこに何人ずつ配備し、どういう時間帯でまわしていくかというのを決めるのが運用設計のひとつです。
サーバーにはいろいろな端末がつながりますが、権限をどう設定するのか、機械ごとに決めるのかユーザーごとに管理するのか。ユーザーIDとパスワードは運用寿命をどうするのか。個々のサービスごとにパスワードは別々に設定するとして、混乱をおこさないようにひとつのキーにいくつものサービスをリンクさせて管理するのか。
運用履歴は何と何をどう保存するのか。それをどの程度保持するのか。
バックアップをどう考えるのか。マニュアルでやるのか自動でするのか。
故障時に全機能ダウンでは困るからユニットブロッキングをするけれど、その管理をどうするのか。
そんなことを議論を重ねて決めていくのが運用設計です。そして、そうやって一応決まった運用計画を、今度は実際に稼働させなければなりません。個々の業務ではなく、運用自体が業務であり、その担当者と責任権限をしていすることになります。で、毎日、運用していくことになるのです。
もちろん運用業務の中にヘルプデスクはあります。サポートは営業連動の技術業務ですから、運用ではありません。また運用業務でないヘルプデスクはあります。製品に対するお客様向けのヘルプデスクですから、実業務です。
つまり、外に向けて納品したりサポートするのが通常の企業としての業務ですけど、内側の、時間管理だとか健康保全をしたりするのが運用です。
こういったことが運用支援です。
お礼
詳細にご回答頂きありがとうございました。今後の案件選択の参考にさせて頂きます。