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測温抵抗体と受信計器間のケーブル長に制限はあるのか?
- 測温抵抗体と受信計器間のケーブル長について制限があるのか疑問に思っています。
- 測温抵抗体は3線式で線路抵抗を相殺しセンサーの抵抗値のみを検出できるため、長さに関係ないと感じるが、実際にはそうではないかもしれない。
- 計器メーカーの取説には線路抵抗の最大値に関する記載があり、この部分が制限に関係している可能性がある。
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エヌケイエス株式会社 NKS > 実験データ > No.37 配線抵抗による温度指示値の変化 http://www.validation-wa-nks.jp/2010/0520_110000.php 実測に勝るものなし ご自身で実測して結果をココに無償公開して頂ければ幸いです
(1)電流供給による制約 測温抵抗体は、所定の電流を流した状態における電圧を測定することで 温度を検出します。測定器(受信計器)には、測温抵抗体に電流を流す 回路が組み込まれていますが、この回路が供給できる電圧には限度が あります。導線の抵抗値が高く、回路が最大電圧を出力しても所定の 電流を流せない状態では、測定が成り立たなくなります。このために 導線の抵抗値には上限が存在します。 (2)電気抵抗による誤差増大 3線式の場合、3本の導線の電気抵抗が揃っていることが前提条件です。 3本の導線の長さを揃えることはできますが、電気抵抗を厳密に一致させる ことは現実的には困難です。導線の長さに比例して電気抵抗が増加します から、導線相互の電気抵抗の差も長さに従って増加し、測定誤差を増加 させます。誤差の増加をある一定値以下に抑えるために、ケーブル長に 制限を設けることがあります。 (3)ノイズによる誤差の増大 ケーブル長が長いほど、外部から誘導されるノイズが増加するので、ノイ ズによる誤差が発生します。ノイズによる誤差増大のリスクを抑制するため に、ケーブル長に制限を設けている可能性があります。 (1)の制約は、導線に許容されるの抵抗値を求めることができます。 (2)(3)の制約は、誤差の増加と導線の抵抗値にはトレードオフがあります から、誤差の増加を容認すれば、抵抗値は絶対的な制約とはならないと 思います。 また、(2)については、4線式を採用することで、誤差の発生を抑制可能 です。