測温体は、温度計測を行う素子すべてに対する呼称です。
前述のサーミスタ(負の温度特性を持つ)、ポジスタ(正の温度特性を持つ)の他、熱電対(起電力を持つ)や半導体素子(接合部の電位差が温度によって変わる)も含まれます。
また、バイメタル(異種金属の膨張率の違いを利用して温度を表示する)なども含まれるでしょう。
抵抗体は、電気抵抗を持つものすべての呼称でしょう。
(電気抵抗を持たないものというのは通常はありませんから、「電気抵抗を利用することをその用途とするもの」というのが、正しいかもしれません)
測温抵抗体というのは、種々ある測温体の中で、抵抗値の変化を温度表示に利用するもの、と解されます。
サーミスタは温度が上昇すると、抵抗値が下がります。(負の温度特性)
ポジスタは温度が上昇すると、抵抗値が増えます。(正の温度特性)
いずれも、直線関係にないので、外部回路で補正する必要があります。
(これを「リニヤライズ」という)
なお、熱電対や半導体は、極めて直線性のよいものを作ることができるので、特に厳密な精度を要求するものでない限り、補正なしで使用できる場合もあります。
お礼
非常にわかりやすくご説明頂きありがとうございます。 1点追加で質問させて頂きたいのですが、ある問題集の表で下記の様な言葉がでてきました。 (1)白金測温抵抗体 (2)サーミスタ測温体 (1)は測温抵抗体と記述しているのに対し、(2)は測温体と記されています。何故この様な表記の違いをつけているのでしょうか? もしご存知でしたら教えて下さい。 よく分からなければ、よく分からないとコメント記入願います。