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JIS規格における材料の衝撃試験要件
- JISG3106規格の7.2項には、厚さ12mmを超える鋼材についてのシャルピー吸収エネルギーの試験方法が示されています。
- しかし、厚さ12mm以下の鋼材については衝撃試験の必要性については明記されていません。
- そのため、厚さ12mm以下の鋼材については衝撃試験は行わなくても良いと判断できます。
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興味があり少しだけ調べてみました JISB7740「シャルピー振子式衝撃試験-試験機の検証用基準試験片」を見ると 試験片は断面寸法が、幅10±0.075で高さ10±0.06でノッチ面以外は3.2μmと 仕上げ粗さにも規定があり、単に試験片を「厚さ12mm以下の鋼材」からは入手 (加工)することができないからではと思うのですけど、どうでしょうか 回答(1)甲東さんのリバティ船の事故調査もとても分り易くて興味を注がれます
申し訳ありませんが回答ではありません。G3106の規格(解釈)上は、12mm以下の鋼材は衝撃試験は行わなくても良い、との解釈に間違いありません。ただ、ご質問の趣旨は何故行わなくて良いの、その根拠は、だと思います。いくつかの材料規格を改めて見てみましたが、海外規格も含めて12mm(1/2 inch)という数値は頻発します。G3136に立派なSN材がありますが、これも12mmです。想像しか出来ませんが、終戦前後にアメリカ船級協会ABSが基準を出したのでは無いでしょうか。リバティ船の事故調査の結果では。12mm以下の船には脆性破壊が無かったというような。G3106のSM材は日本の造船業界が作った物。吸収エネルギ27Jという基準値もABSの調査結果に基づいています。薄ければ衝撃に強いという感覚と合っていますね。大きな事故さえ起こらなければ、12mmも27Jも今のままでハッピーです。阪神大震災の事故調査から、重要な建築材は70J必要という結果も出始めていますので、板厚も遠い将来どうなるか分かりません。 終戦後直ぐにアメリカの多くの技術陣も日本を訪れ、日本の技術を調べ上げたそうです。造船で使われていた日本の鋼材は、”これはあかん”という評価だったそうです。それに発憤してSM材等を作りました。恐らく随分ぱくったのだと思います。従って、基礎資料が日本にはなかなか無いのだろうと思います。つらい。こんなことに興味を持つ人も少ない。 少し話しが変わります。10mm厚みの試験片が採れない場合、厚みを薄くして衝撃試験を行うというのが一般的です。その場合、試験温度を下げるのが普通で、合格値は同じです。薄ければより低温でも大丈夫と言うことになります。
お礼
なぜ行わなくても良いのか?は自分で再度調べてみます。 参考になる回答を頂きまして、すごくありがたいです。
お礼
御解答有難う御座いました。 とても参考になりました。