- 締切済み
無電解NiメッキとHcrメッキの使い分け
- 自分の会社では、ワーク接触部にはHcrメッキ、摺動部には無電解Niメッキを使い分けています。
- しかし、どのような基準で使い分けをしているのかが分かりません。
- 値段的にはほぼ同じだと聞いていますが、具体的な基準について知りたいです。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
在り来たりなアドバイスですが、Hcrメッキと無電解Niメッキの特色をネット等で検索し、 列挙して、ワーク接触部はHcrメッキ、摺動部は無電解Niメッキと使い分けていますが 理に適っているかを貴殿で先ず確認すると良いでしょう。 また、そのような習慣づけを今後すると、将来が楽しみになるでしょう。 また、客先仕様でと云う内容もあります。 小生も、LMガイドのレール(摺動部)には、防錆目的でレイデント処理を使用する場合もあります が、Niメッキも使用する場合があります。 これは、価格と防錆面での仕様を考慮してです。 経験や、取引のメッキ会社の設備等でも、価格の他に納期面にて、多少変わる場合があります。
無電解Niめっきが電気(電解)めっきに勝る点は均一性。精度形状そのまま厚くなるから仕上加工はしない。 後者のHcrめっきを厚く付けるとカド部分は平坦部分の数倍の厚さになるため仕上げが必須。 逆に無電解Niは厚付けが不得意(長時間要)。 無電解Niを硬化させるには350℃以上の熱処理が必要で、その温度は焼入鋼で影響するものがあるのと、厚く付けると剥離の心配。 Hcrめっきの熱処理は200℃(素地の水素脆性を防止)で鋼には影響しない。 必要精度(仕上げ要不要)、厚付け要不要、耐剥離性、素地の耐熱性、この選択で決めます。 電気めっきは通電ラックに吊すことをタコ掛けと称しますが、似た姿で参考サイトが出てくるかもしれぬので1個だけ・・・ http://www.akg.jp/puresijyon/g_s/g_s_ch_no.htm 他で我田引水的なヘンなサイトもあります。 >防錆目的でレイデント処理を使用する場合もありますが、Niメッキも使用する場合があります。 それは基準外。ハッキリ目的が違うし処理も違います。 常用する硬化めっきは Hcrめっき と 無電解Niめっき+加熱処理 の2種類。 材料への熱処理でない後付けの条件ではTiN(チタン)などのコーティング。硬さ極大、極薄とかの利点と、値段的に高いのと処理温度が高い(ものが多い)など欠点もあります。