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スター・デルタ始動でモータ配線を変えた場合、モータの動作はどうなる?
- スター・デルタ始動で配線しているモータの配線を変えて、普通に起動させた場合、モータはどうなるのでしょうか?
- スター・デルタ始動と普通の配線はどのように異なるのか、モータの動作にはどのような影響があるのか、詳しく解説します。
- ハッシュタグ: スタートデルタ始動, モータ配線, モータ動作
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>スター・デルタ始動で配線しているモータの配線を変えて、普通に起動 どのように配線を変えるのでしょうか? 1)[デルタ接続]の場合 ・デルタ接続にて始動する場合であれば始動できます。 ・モータから考えますと本来の運転方法となります。 2)[スター接続]の場合 ・スター接続にて始動しますとトルクが大幅に小さくなります。 ・この状態で連続運転しますと、トルクが不足した状態で運転 されます。 ・回転が上昇しませんので過電流状態となり、モータが焼損する 恐れがあります。 3)問題点 ・デルタ接続にて始動しますと始動電流が定格電流の5~6倍流れます。 ・このため電源変圧器の容量が小さいと始動電流の影響を受けて電圧が 降下します。 ・電圧降下の大きさにより異なりますが、次ような現象が発生する可能性 があります。 (1)照明灯が暗なる。 (2)電動機の回転速度が低下する。 (3)電圧降下が酷い場合は電磁開閉器や電磁接触器が釈放(切動作)し、 機械装置が停止する。 (4)その他 これらの現象が考えられますので、設備全体で検討する必要があります。
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教科書的良回答が並んでいますので少し補足させて頂きます 問題は負荷の種類と負荷率 1 ファン/ポンプ類 概ね、デルタ直入れ起動も可能であるが スターデルタ起動の方がより起動電流を少なく出来る また、負荷率による影響は比較的少ない 2 コンベア/走行台車類 概ね、無負荷であればスターデルタ起動可能 コンベア上に負荷満載状態からスター起動させると トルク不足で起動不能に陥る可能性が高い そのような場合はデルタ直入れ起動にする 概ね、定格の10倍以上の瞬間的大電力が必要になります 電源トランス容量が不足していると、電圧降下が大きく 他の機械装置も停止する事が有ります 3 破砕機や遠心分離機等大型ローラの巨大イナーシャの回転体 概ね、スターデルタ起動は不能 コンベア類と同様に無負荷状態から起動すればスターデルタも可能ですが 構造上もしくは運用上の問題で無負荷起動が出来ない場合が多い コンベアであれば最悪の場合、人の手で負荷を取り除くことも可能ですが 破砕機等の場合で機械の中にワークが入った状態で停止した場合 人の手で中のワークを取り出す事はほぼ不能 つまり、強引にデルタ起動させてワークを排出させる以外の選択肢は少ない 尚、上記は10kw~55kw以下の200/400V低圧モータを想定してます 100kw以上や高圧モータの場合は必ずしもそうとは限りません
「普通に起動」→直入れ起動(デルタ)と解釈します。 モーターはまったく問題無く起動でき、運転できます。 (1)で記載されているとおり、起動電流が6倍程度流れますが、 電源側に容量があれば、使用方法としては問題ありません。 弊社では0.2kwから75kwのモーターまで、直入れ起動の 設備を多数納めています。 モーターの使用方法として、直入れ起動はごく普通の使用方法です。