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40W球と100W球の白熱電球で40W球の方が明るいのは何故?
- AC100Vで、40W球と100W球の白熱電球を直列接続すると、40W球の方が明るくなる理由と明るさの比率について説明します。
- また、AC100Vで、40W球と100W球の白熱電球を並列接続する場合と、単独接続する場合についても明るさの差異について考えます。
- オームの法則を使って、電流と抵抗の関係を説明し、40W球と100W球の明るさの比較をしましょう。
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40Wのランプ抵抗は100V÷0.4A=250Ω 100Wのランプ抵抗は100V÷1A=100Ω 直列につないだら合成抵抗は250Ω+100Ωで、およそ350Ω 100V印加したとき、それぞれのランプにかかる電圧は、 40Wのランプには、およそ100V×(250Ω/350Ω)=71V 100Wのランプには、およそ100V×(100Ω/350Ω)=29V となります。 白熱電球の明るさは、およそ、電圧の3乗に比例して変化するので、 40Wのランプは、100V印加した場合の(71/100)^3=0.36の明るさになり、 100Wのランプは、100V印加した場合の(29/100)^3=0.024の明るさになります。 100V印加したときの明るさ(光束)は電力におよそ電力に比例しますから 40Wのランプが40、100Wのランプが100としましょう。 電圧を考慮した比率を掛けると、 40Wのランプは40×0.36=14.4 100Wのランプは100×0.024=2.4 ということになります。 40Wのランプが100Wのランプに比べて、6倍程度明るいという結果になります。 以上の手順で、直列につないだときは、ワットの小さいランプの方が圧倒的 に明るいということを、白熱電球の特性から説明することができます。
40W、100Wの定義は定格電圧100V印加されたときの電球点灯時の 消費電力ですので各抵抗値はP=V^2/Rより各電球の抵抗は R_40w=250Ω、?R_100w=100Ωであることが分かります。 この2つの電球を直列につなぐと合成抵抗はR=R_40w+R_100w=350Ωとなり、 流れる電流はI=V/R=100/350≒286mAとなります。 よって、この時のそれぞれの消費電力はP=I^2×Rより P_40w≒20W、P_100w=8Wとなり40Wの電球の方が電力を消費している (明るい)ことが分かります。 これは直列接続時抵抗に比例して電圧がそれぞれの電球に 印加されるためです。 40W球の明るさは100W球の約何倍くらいなるかについては単純には P_40w/P_100w=5倍となりますが、各電球の発行効率に依存します。 (消費された電力は熱と光になるため) 並列接続した場合の考え方は貴殿の考え方で間違いありません。 (並列接続の場合両方の電球に100V印加されるため) 以上 2.5倍の間違いです
お礼
早速回答を頂きありがとうございました。 たいへんわかりやすくご説明をして頂き、よく理解できました。 念のため確認ですが、P_40w/P_100w=「5倍」は、20W/8W=「2.5倍」(誤記)でしょうか? また、「並列接続した場合の考え方は間違いない。」との回答で納得しました。
お礼
早速回答を頂きありがとうございました。 「白熱電球の明るさは、電圧の3乗に比例する。」という関係は初めて知りました。たいへん参考になりました。