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砂型鋳物とダイカストの質量の違い
- 砂型鋳物とダイカストの質量には差があるのか疑問に思いました。
- 同体積の場合、圧がかかる分、ダイカストの方が重くなるのではないかと考えています。
- 砂型鋳物とダイカストの質量の違いについて教えてください。
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ちょっと質問に対する回答と違いますが、 以前、ダイカストで錘(おもり)を作成したことがありました。 ロット間、ロット内のばらつきがけっこう大きいのです。 その時は、出来上がった錘の質量を全数検査し、質量別に3つか4つに分類 して、グループ別に中心に開ける孔の径を変えて、全体のばらつきの 幅を小さくしました。コスト大です(苦笑) なので、もし、何か質量を気にされる部品の作成をお考えでしたら、 その辺を注意されると良いと思います。
比重に差はありましてダイカストの方が軽くなりがちです。 しかしながら、それは、原子が密になるためではありません。 (確かに圧はかかりますが、凝固する際に収縮するので、その時に圧は解放されてしまいます。) 先の回答(2)にも触れられてますが、比重を左右する要因は ・空気や離型剤などによるガス巣 ・凝固収縮による引け巣 です。 そのせいで比重が 2.4 ぐらいまで下がってしまいます。 それでダイカスト、つまり金型の方が砂型より空気が抜けにくいのと、離型剤が水溶性が多いためその水分が完全に抜け切らず残ってしまうという悪さがあり、砂型より比重が低くなりがちです。 ただ、上記のことは同じ合金、注湯速度および方案などの条件を合わせた場合の話です。 実際は純アルミではないので、他の金属成分によって比重がアルミ100%より上がったり下がったりしてます。 注湯速度が速いと空気を巻き込みやすいのは明らかですが、方案が同じならダイカストとはいえ速くする必要はありません。 (層流充填という方法もあります) それと、ダイカストの方が一般に複雑な方案なのでガス分がたまりやすいということがあります。 補足で、ダイカストの悪さをつらつら書きましたが、金型形状や方案、鋳造法をうまくやれば比重はJISで規定されている値とほぼ同じまでこぎつけれます。
経験値を書きます。 かつて経験したアルミ合金の製品では、 砂型や、金型グラビティ鋳造品に対して、 高圧高速で充填するダイキャストの場合、 7割から、下手をすると5割を切る事が、普通にありました。 これは、充填の際に、空気を巻き込むためと考えられます。 この経験から、強度が必要-特に衝撃荷重が加わる場合-には、 ダイキャスト品は、ちょっと危険かな?と考える様になりました。 二輪車部品での話です。 モノがもっと大きかったりする場合には、状況も異なるかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 また、貴重な体験談、大変参考になりました。 「強度が必要-特に衝撃荷重が加わる場合…」という視点は、私にはないものでした。
たとえばアルミの場合 砂型鋳造素材AC4Bと ダイカスト素材ADC12の比重を 比べるとそれぞれ 2.77,2.70であり,ダイカスト素材の方が軽くなってい ます。同体積の場合,ダイカストの方が重くなるとは必ずしも言えないと 思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 参考URLもありがとうございます。 素材の比重から違いがあることを初めて知りました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 比重が下がる理由が理解できました。 私の頭の中で「ダイキャストは万能」という偏ったイメージがありましたので、もっと勉強しなければならないと思いました。