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公差の指定方法による違いについて
- 公差の指定方法には異なるニュアンスや意図があります。
- 公差の指定方法によって、寸法の中央値や下限のキープなどの意図がある場合があります。
- 両者の違いについては明確な違いや問題点が特に存在しない場合があります。
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この種の話は本当に良くありますね。でもね、結局は図面を書く人が設計者なのか、製作者なのかによるんです。5+0.2,-0 という寸法は、これを設計した人の設計コンセプトが現れているわけです。つまり、軸と孔の嵌め合いであったり、他の部品との位置関係からそのような公差を入れるんです。設計図面は設計者の設計意図を表現する図面ですから、5.1±0.1ではitoが反映されません。絶対にダメです。 逆に、製作者として見た場合には違ってきます。製作者は設計図面を見て、完成物の寸法が必ずその公差内に入っているように加工しなければなりません。ご存じのように、製作された加工品は必ず寸法のばらつきが発生します。通常、加工ばらつきは狙った値を中心に正規分布していますから、寸法許容範囲の中心値を狙って加工します。すなわち、加工指示図面では5.1±0.1となるわけです。 このように本来ならば設計図と製作図があり、設計者は設計の意図を表現した設計図を、製作者は設計図を見て確実に製作出来るように製作図面を作成するわけです。しかしながら、実作業ではわざわざ製作図を作成する時間も費用もないので、設計図で製作にかかることが一般的です。このような質問の絶えないのは、このような事情からだと考えられますね。
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図面にはいくつかの役割があります その場面に置いて異なる要望が出てきます その例が今回の話題ですね 1、公差検証(はめあい)設計者のニーズ この点ではすでに解答が出ているように 公差検証する上で 穴基準なら5+0.2、0です 2、CADデータから製品を作る場合 CADデータは5.1±0.1です 前の数値がCADのデータです 5とすると結果がマイナス側に振れると 規格外れになってしまいます その観点から5.1とします 3、検査規格 規格の中央値がわかったほうがよいので 5.1±0.1です このほうがデータ取して平均値、標準偏差を算出して 規格内かどうかがわかりやすい。 図面は誰のためにあるか? 設計者?製作者?管理者?・・・ 多くの意見があります 小生の経験の範囲では 少量生産、精度の厳しい場合は公差検証しやすいように 大量生産、公差のゆるい場合は中央値で やっている例が多いように感じます いずれにしても答えはそれぞれの立場で違います
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参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
とりあえずCADデータに関しては考えないで答えます(ちょっと複雑なので)。 “5という数字を設計者の狙いと捉える。それは限りなく5に近い物が欲しい,あるいは5を超えないようにと暗示したものである。そして,製品の管理基準とは別のものである” これらは他の回答者の方も書いてあるように,ほぼ一般的な考えだと思います。しかし,5という数字の意味するところは,別にあります。 この寸法を指示した形体は穴で,はめ合いを考えていると仮定すると,5という数字は最大実体状態(MMC)における完全形状の包絡面の寸法を示しています。つまり,5で出来た時にはバラツキの無い完全形状でなければならない意味となります(包絡の条件)。これはJIS B 0401-1寸法公差及びはめあいの方式の5.3項に明示されています。 はめ合いにおける包絡の条件の意図は,狙いのすきま(最大すきま,最小すきま)を確保することにあります。さて,すきま量を見るときに,公差の中央値にノミナルを指示してあるとどうなるか・・・。引き算が一回必要になり,これは手間になります。また,少し余裕を持った大きさにしようと,例えば5.2±0.1などに変えた場合,元々の5という数字は図面からは読めなくなって,図面を描いた設計者にしかすきまの狙いが解らないということになります。 まだ他にも理由は考えられますが,このようなことから片側公差は存在しているのであって,最初に書いたような,曖昧な理由からではありません。そう考えれば,製作者も±より片側の方がわかりやすいはずなのですが・・・。 但し,これは二次元の紙図だけであった場合の話です。
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参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
私が以前に上司から聞いたのでは、 ”5+0.2,-0”→5が一番欲しい寸法。もしずれるなら0~+0.2の範囲。 もう一つの意味は、この”5”という寸法は何かとつながりのある寸法なので、あえて”5”を使う。 ”5+0.2,-0”なら、寸法範囲としては”5.1±0.1”と同じですが、 5.1にすると、図面を見た人が「この5.1はどこから出てきた寸法?」と疑問に思うから、ややこしくならないように、何かに関連している寸法の”5”を使う。 例えば、金型の設計なら、金型自体は5.1でいいが、金型にセットするパイプが5なので、金型も5で寸法を入れる。 その様に聞きました。 参考になれば・・・・
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参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
非常に私的な考え方ですが、私は5+0.2,-0がいいと思います。 私はよく図面は暗黙の製作仕様書であると言われました。 この交差を見れば相手物があることがよくわかります。 意思表示的にもよいと思います。 図面を見て製作の仕方が分かるように、使い方が分かるように 書くのがよい図面ではないでしょうか。 普通、 5.1±0.1の表示では相手物があると考える人は 非常に少ないでしょうね。 確かに基準となる寸法は5.1ではなく5ですもんね。 結果は同じでも後々図面を見た時や、何も知らない人が 単品の図面を見た時に分かりやすいですね。
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参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
プラ型屋やってます。 この手の質問は今までも何回か見てますが、私見では管理するのに5+0.2,0は5+0.2,-0、5.1±0.1は5.1±0.1です。 どういう事かと言うと、穴径と軸物を例にすると、 穴を5.1±0.1 軸を4.9±0.1 とするより、 穴を5+0.2,0 軸を5-0.2,0 とする方が勘違いもなくスッキリしてると思いませんか? 対して、組み込み等に関係しない部分に関しては5+0.2,0とかは使いません。 5.1±0.1です。 あくまで私見ですので、少しでも参考になればと。
お礼
参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
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