日本工業標準調査会事務局に質問をした結果、JIS B 0405では公差指示の無い長さ寸法に対しては普通公差が適用されるという回答を得ました。しかし、測定業界の変化に対して規格が追いついておらず、測定方法によって規格を定める必要があるものの、定めるのが難しいために現状は無いということです。弊社では三次元測定機で測定しており、位置としての評価が必要であり、JIS B 0405の適用は難しい状況です。ただし、規格が無いから評価しないわけにはいかないので、改めて社内で検討する必要があります。
普通公差であれば、図面に規格とグレードが必要です。なければ、公差抜けと判断されます。
穴の位置の許容値と考えたほうが、簡単に管理できますし、公差もゆるくできます。
普通公差を指示するなら、中心距離の許容差JIS_B_0613がお奨めです。
普通幾何公差JIS B 0419では、定義しにくい。
普通公差JIS B 0405で無理やり公差等級を指定しても、穴の位置の場合、計測と機能を低コストで一致させるには、詳細な説明が必要になります。
中心距離の許容差で説明すると、規格も古く、ベテランにも説明しやすかったです。
当然、位置度公差を工程能力か、機能要求で一括に要求するほうが、楽な場合が多いです。
質問者
お礼
ご回答ありがとうございます。
>普通幾何公差JIS B 0419では、定義しにくい。
仰るとおりJIS B 0405だとどこか抽象的で定義がよく分かりません。
それで今回質問したような事があるのだと思っています。
>普通公差を指示するなら、中心距離の許容差JIS_B_0613がお奨めです。
toplanさんがお奨めして下さったJIS B 0613を確認させていただきました。
勉強不足で存在自体気が付きませんでした。
ありがとうございます。
補足で説明させていただきましたが、
弊社ではお客様からご指示が無い限りはJIS B 0405で公差を適用するとしています。
また、お客様独自の普通公差も大抵がJIS B 0405に似た内容になっていますので、この場合は公差をどのように設定すべきか悩んでいます。
>当然、位置度公差を工程能力か、機能要求で一括に要求するほうが、楽な場合が多いです。
私も位置度公差を要求する方が分かり易いと思っております。
実際に社内で意見を聞いた時も同じ意見の方がいました。
ただ、規格が変わらない以上はこのJIS B 0405での正解が知りたいところです。
一応、昨日、日本工業標準調査会事務局にメールで同様の質問をしてみましたが、返事が無ければ直接電話で確認してみようかなと思っております。
貴重なご意見ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございました。 賛同していただきありがとうございます。 弊社では主に三次元測定で穴位置の評価を行いますので、 二成分に分解した時の公差が必要になっています。 直線距離の評価も図面指示があれば評価していますが、 普通公差を適用する箇所では評価していないのが現状です。 質問させていただいてから考えてみましたが、 ?のケースで直線距離に普通公差を適用すると、 直線距離:127.2±0.5 X:90±0.3535… Y:90±0.3535… と公差も二成分に分解する必要があるのかなとも思ってしまいました。 直線距離だけの評価だと距離は出ていても、 測定基準に対して回転方向にずれていてもOKという事になってしまうので、 二成分での評価も必要となり、結局は位置度で評価したら片付くのかなとも思いました。 貴重なご意見ありがとうございました。