- ベストアンサー
図面指示が無い穴位置の普通公差の適用について
- 図面指示の無い穴位置の普通公差の適用について疑問があり、JIS B0405-1991(ISO 2768-1:1989)に基づいて間隔の意味を質問しました。具体例を挙げて、直線距離で判断する場合と位置ごとに判断する場合の公差の設定について検討しています。また、今回の質問の背景として、弊社での契約書で公差表記無い寸法についてJIS B0405 中級としていること、お客様との製品加工時の判断基準として公差の設定方法が曖昧であることを説明しています。
- 後者の直線距離で判断する場合、公差が厳しくなりますが、加工する側からは工程能力を満たすのが難しくなります。極端な例を挙げて、(X,Y)=(0,3000)の場合でも、X:(±0.1),Y:±2と公差を設定すべきか疑問を感じています。また、注記の中で位置度φ0.5とするという表記があった経験もあり、直線距離を基準とした位置度で評価するべきかを考えています。
- 日本工業標準調査会事務局に質問をした結果、JIS B 0405では公差指示の無い長さ寸法に対しては普通公差が適用されるという回答を得ました。しかし、測定業界の変化に対して規格が追いついておらず、測定方法によって規格を定める必要があるものの、定めるのが難しいために現状は無いということです。弊社では三次元測定機で測定しており、位置としての評価が必要であり、JIS B 0405の適用は難しい状況です。ただし、規格が無いから評価しないわけにはいかないので、改めて社内で検討する必要があります。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
興味を持って本題を見守っておりましたが、回答2さんのいうJISB0613を適用 にもなるほどと思って調べたが80<L≦120において3級でも±70μm⇒±0.07mm JISB0405は±0.3公差ですし、±0.07mmではノギス目で測れんし非一般的公差 私も、質問者さんの前者(直線距離)が正しいの意見に賛同したいと思います 3次元測定機が一般的でない時代に作られた規格ですから、X,Yに対して各々の 架空の?寸法を測定するよりも2点間を計測した方が簡便で実用的と考えるし その方がJIS B0405の意義にも近いと思うが、専門家の意見を待ちたいです 回答1さんの言う図面に寸法がとあるが、JIS_B_3402:CAD機械製図において、 直角座標寸法記入方という図示の仕方がある。よく冶具設計などには使うが 従って、このような場合でしかも寸法公差が明記されていないケースを言うと
その他の回答 (5)
ずっと以前、穴明けは、『ケガキ』⇒『ケガキ交点にポンチ打ち』⇒ 『ポンチ痕上にドリルを立て穴加工(ねじ立て)』でしたので、 調整が少し必要なイケールは、M10に対して13キリを明けていました。 以下のURLの“粗級”精度で加工がなされ、新人が加工すると“極粗級” になったりしていましたので、その分を設計が考慮していました。 最近は、数値制御の加工機が一般的でプログラム加工するので、 “中級”や“精密級”加工できています。 穴加工等の加工公差は、図面にURL内容の指示が記載してあり、 各長さに対しての公差等が決まっています。 また、“精密級”の公差程度かそれ以上に公差を求めたい場合に 幾何公差を使用したり、表面粗さを使用します。 以下のURLを参考に確認下さい。 普通は、図面に普通公差を記入する処があるのが一般的です。 貴社がお客様から頂いた図面にも、一般的には記載があります。 それが、普通の事です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 御社では設計~加工まで行われているのですね。 弊社では主に加工のみ担当し、製品の設計はお客様が担当となります。 契約した段階で図面で要求されている精度を満たす必要があるのでですが、 図面指示が無い箇所については普通公差やお客様の規格を適用する為、 公差を判断する基準をお客様と弊社とで解釈の仕方を合わせる必要が 今後はあるのかなと感じています。 貴重なご意見ありがとうございます。
加工する側の考え方として(私が加工する訳では無いが) 現在はNC機での加工が主流で 機械の位置決め精度としてはどちらでもOK しかし、精度が厳しくなれば加工方法が変ることも考慮して下さい。 ドリル穴で良いものがボーリングが必要になる場合も。 本来と必要とされる精度が何なのかを熟慮して図面を書いて頂けると 加工費も安く上がります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなりましてすみません。 私は測定(三次元測定)する立場ですので、 契約時にお客様とどのような方法で加工するかまでは確認できないので、 大抵は図面で設計値や公差等を判断することになります。 図面指示があり、要求精度が厳しい箇所については契約時の話に挙がると思いますが、 図面指示の無い箇所については話にも挙がっていないと思います。 加工担当者の中には図面指示がなければ公差を付ける必要が無いという意見の方もいらっしゃいますが、 一般的に必要かどうかでは無くお客様がどう考えているかを知る事が必要となりますので、 契約時の流れを少し見直す必要があるのかなと思います。 貴重なご意見ありがとうございました。
設計的な観点から言うと、前者になると思います。 ただし、製作(加工)する場合、座標を入力して製作する場合が多いと思い ます。したがい、製作する立場で言えば、後者で公差を入れてある方が ありがたいのではないでしょうか(前者の公差の入れ方では、x/y方向に どの程度の製作公差が許されているのかわかりにくい)。 また、誤作した場合も修正・対策がやりやすいと思います (x方向に刃物が逃げている等、わかりやすい)。 前者の入れ方でもいいと思いますが、製作する場合、それを後者に置き換えて 製作することになるので、それならば最初から後者の入れ方でいいのでは ないでしょうか。 もちろん、設計的にピッチが重要な場合は、前者で入れるべきとは考えます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなりましてすみません。 この質問をしてから皆様のご回答や社内の意見を参考にして、 自分の中で色々考えてみましたが、 設計する側と加工する側とで意見が分かれる部分があるのかなと思いました。 ただ、弊社の場合は契約書に明記してある以上は、 曖昧なままにしておくのはまずいので明確にする必要がありますので、 上司に相談して社内での認識を統一するつもりです。 ただ、社内で統一しても、 お客様の認識も確認する必要も出てくるので、 契約時にその辺りも明確にしたいところです。 貴重なご意見ありがとうございました。
普通公差であれば、図面に規格とグレードが必要です。なければ、公差抜けと判断されます。 穴の位置の許容値と考えたほうが、簡単に管理できますし、公差もゆるくできます。 普通公差を指示するなら、中心距離の許容差JIS_B_0613がお奨めです。 普通幾何公差JIS B 0419では、定義しにくい。 普通公差JIS B 0405で無理やり公差等級を指定しても、穴の位置の場合、計測と機能を低コストで一致させるには、詳細な説明が必要になります。 中心距離の許容差で説明すると、規格も古く、ベテランにも説明しやすかったです。 当然、位置度公差を工程能力か、機能要求で一括に要求するほうが、楽な場合が多いです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >普通幾何公差JIS B 0419では、定義しにくい。 仰るとおりJIS B 0405だとどこか抽象的で定義がよく分かりません。 それで今回質問したような事があるのだと思っています。 >普通公差を指示するなら、中心距離の許容差JIS_B_0613がお奨めです。 toplanさんがお奨めして下さったJIS B 0613を確認させていただきました。 勉強不足で存在自体気が付きませんでした。 ありがとうございます。 補足で説明させていただきましたが、 弊社ではお客様からご指示が無い限りはJIS B 0405で公差を適用するとしています。 また、お客様独自の普通公差も大抵がJIS B 0405に似た内容になっていますので、この場合は公差をどのように設定すべきか悩んでいます。 >当然、位置度公差を工程能力か、機能要求で一括に要求するほうが、楽な場合が多いです。 私も位置度公差を要求する方が分かり易いと思っております。 実際に社内で意見を聞いた時も同じ意見の方がいました。 ただ、規格が変わらない以上はこのJIS B 0405での正解が知りたいところです。 一応、昨日、日本工業標準調査会事務局にメールで同様の質問をしてみましたが、返事が無ければ直接電話で確認してみようかなと思っております。 貴重なご意見ありがとうございました。
図面にどのように寸法が入っているか によります。 基準点(この場合(0,0))から?0と120で入っているなら 貴殿の考える通りでしょう。 ?も同様です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 補足でも述べましたが、 弊社では個々の値を判断基準として公差を設定しています。 この方法だと公差は厳しくなってしまうので、 加工者は要求精度を何とか満たそうと努力するのですが、 お客様によってはその努力が無駄になる事も多々ありました。 今すぐに公差の設定方法を変更するという訳ではありませんが、 無駄な努力を加工者に要求したくないので、 変えて問題無いのであれば変更したいと思っております。 貴重なご意見ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございました。 賛同していただきありがとうございます。 弊社では主に三次元測定で穴位置の評価を行いますので、 二成分に分解した時の公差が必要になっています。 直線距離の評価も図面指示があれば評価していますが、 普通公差を適用する箇所では評価していないのが現状です。 質問させていただいてから考えてみましたが、 ?のケースで直線距離に普通公差を適用すると、 直線距離:127.2±0.5 X:90±0.3535… Y:90±0.3535… と公差も二成分に分解する必要があるのかなとも思ってしまいました。 直線距離だけの評価だと距離は出ていても、 測定基準に対して回転方向にずれていてもOKという事になってしまうので、 二成分での評価も必要となり、結局は位置度で評価したら片付くのかなとも思いました。 貴重なご意見ありがとうございました。