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油圧ホース長さの影響について
- 油圧ホ-スの長さが突き出しバランスに影響を与えるのか疑問
- ホ-ス長さの違いがストリッパープレートの動作に悪さをもたらす可能性
- 油圧マニホールドブロックまでのホース長さが突き出しバランスに影響を与えるのか不明
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複数のシリンダーを同調させて動かすためには 一般的には機械的な同調機構か、油圧系に同調弁などを 用います ラフな同調ならシリンダーのスピコンでも代用できます 原理的な面説明すると 流体の量は管路抵抗により変化します さらにシリンダーの速度は負荷抵抗と圧力(シリンダーの移動中は流量) により決まります シリンダー内に流れ込んだ油はシリンダー内の圧力を上昇させます 上昇した圧力により発生した力が負荷抵抗より大きくなったときに シリンダーは動き始めます シリンダーが動き始めるとシリンダー内の容積が大きくなり 圧力が低下します 圧力の低下により発生する力は小さくなり負荷抵抗より小さくなると シリンダーは停止しますが 油の供給が連続的に行われていればシリンダーは前進を続けます 2本のシリンダーに供給される油の量は管路抵抗により決まりますので 配管(ホースの取り回し、長さなど)が異なれば流量に差ができます また、2本のシリンダーの負荷抵抗に差があればシリンダーの速度が 異なってきます ユーザーがシリンダーの速度の違いに問題を感じているなら スピコンの設置をお勧めします それは、配管を工夫して速度を合わせたとしても システムを使用し続けたときに 負荷抵抗が変化して、速度差が発生することが考えられます スピコンはシリンダーが動き始めるときの 推力を補償する働きがあります こんなところでいかがですか
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客先から指摘されるのですから、長さの差が相当あるのでしょう。 複数の油圧シリンダを同時に動作させた場合、同調用機器が設置していなければ 同調はまずしません。 同調できない要因(大きく分けて) 1.管路の配管抵抗の差により速度差 ・管路の長さの差 ・配管の加工のバラツキ(パイプ、ホース、継手類) 配管・ホースの曲がり具合や継手の内径加工のバラツキ 配管抵抗の差は「流れ易い、難い」の差になります。 2.油圧シリンダの製造のバラツキによる速度差 ・シリンダの部品のバラツキにより無負荷作動圧力に差がでる。 3.負荷の変動による速度差 ・負荷の変動により、負荷の大きい方は動きが遅くなります。 よって、ホースの長さを合わせたからと言って、同調するとは限りません。 対策 そこで同調用機器の設置になります。流量調整弁が一番ポピュラーです。 負荷変動も考慮すると「圧力・温度補償付流量調整弁」がお勧めです。 「温度補償」については、あまり期待できませんが、「圧力補償」に ついては、負荷変動があってもほぼ同調します。 負荷変動が無く、ほぼ同調すれば良い程度であれば、普通の絞り弁でも 問題ありません。 注意点として、流量を絞ると余剰油は設定圧力でリリーフします。 よって、温度管理を怠るととんでもない事になりますので・・・ 以上 参考資料 ジャパンマシニスト社 「知りたい油圧」はかなり役立ちます。
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回答ありがとうございました。 ホースの長さを同じにしたところ、今のところ作動不良は改善されたように 思われます。 ただ今後同じような問題が再発するようであれば、スピコンなどの設置も検討しようかと考えております。
油圧シリンダの配管内には、作動油が流れるときに配管抵抗が発生します。その為に、極端に配管の長さが違うと、油圧シリンダの動作のバランスに影響することがあります。また配管は、内径の違いや曲げ方によってもバランスに影響することがあります。油圧シリンダへの負荷の状態が違う場合も、小さい負荷の方のシリンダが早く動くときがあるので注意してください。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 ホ-ス長さが短い方が管内抵抗も少なく、そちらの方が早く動き出すという理解でいいんでしょうか?
お礼
早速の回答ありがとうございます。 原理が理解できスッキリ致しました。