- 締切済み
アルミニウム材の選定に困っています
- アルミニウム材の選定に関して困っています。外装部品として使用する製品にシルク印刷を施す予定ですが、開削性の問題からA5056の使用は困難です。
- CB156などのアルミ材を考慮すると、開削性が良くなる可能性がありますが、アルマイト処理を施す必要もあるため、適切な材料の選定が難しい状況です。
- ROHS対応も必要なため、アルミニウム材の中でこれらの条件を満たす最適な材料を見つけることが課題です。アドバイスいただける方がいれば、お知恵を拝借したいです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
機械部品ではなく、アルミ合金の日用品というと、オートバイのアクセサリー部品くらいの経験しかありませんので、大してお役には立たないとは思いますが・・・ 「開削性」とありますが、「快削性」のことですね? たしかに、A5056を削っていると、刃先に粘りつくようで、切削性はよくありません。 強度的な要求がさほどシビアではなく、切削で加工するなら、B坊ならばまずA2014を候補にするでしょう。それが強度要求を満足しないならA2017、ついでA2024、最後にA7075ということになるかと思います。 住友のCB156は、カタログでしか知りませんが、A2011程度の強度で快削ということですから、ROHS対応で鉛フリー保証を求められる場合は魅力的な材料ですが、表面処理性に難あり、としているのが気にかかります。 「イヤホンのように」身につける日用品では、切削肌のままだと、摩滅で肌や衣服を黒く汚すおそれがあります。 また、水分・塩分のある環境で使用するのですから、1円アルミ貨にときおり見られるような白い粉のような腐食を起こすおそれがあり、アルミニウムよりもイオン化傾向が低い金属と接している場合にはその危険性は非常に高まります。 以上のような理由から、日用品として使うものならば、金属の質感が多少失われても、アルマイト処理は欠かせないのではないでしょうか。 通称「白アルマイト」と呼ばれているものならば、膜厚も薄く、金属色も鋭くツヤも上品のように思われます。 「硬質アルマイト」になると膜厚も厚くなり、ボテっとした感じで、切削品のシャープな感じが損なわれ、成形品と見誤られるおそれがあるように感じられますが、そのへんは好みの問題でしょう。 B坊は、A2000系やA7075(白銅のYH75)の切削加工を日常的に手がけまして、表面処理は専門業者に委託しています。 A2000系に白アルマイト、カラーアルマイト、硬質アルマイトなどの要求は珍しくもないので、処理性が悪い、というお話はいささか ? ですが、おそらくA1000系の工業用純アルミあたりと比べて、のことと思われます。 A7075にアルマイトの要求はあまりないのですが、それは処理性の問題ではなく、A7075の強さを必要とするところに化粧はいらない、ということのようで、つい最近も硬質アルマイトを要求される部品の加工が回って来ました。 >快削性、表面処理性、ROHS対応全てを考慮した場合に適した材料と言うのは無いでしょうか? というお話ですが、快削性や表面処理性は、他の何かと比べてという「比較的」の問題ですが、RoHS指令は規則や規制ですので、B坊ならば、まずRoHS指令をクリアすることが最優先で、その中で比較的に快削性や表面処理性に優れた材料を選り出すことを考えるでしょう。 とはいえ、RoHS指令はまだ耳慣れない新しいものであり、これまでそのような要求をされてこなかったので、具体的にコレ! というお話ができなくて申し訳ありません。 少しずつ勉強してはいるのですが、いずれ御教えいただくようなことにもなるかと思いますので、その折にはよろしく御願い致します。
お礼
ご回答いただきましてありがとう御座いました。 私も調べましたが、やはりアルマイト処理は必要のようです。 その場合に2000系は表面処理製が悪いので使用できないようです。 A7075と言うお話も御座いますが、表面処理性は如何でしょか? 快削性、表面処理性、ROHS対応全てを考慮した場合に適した材料と言うのは無いでしょうか?