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パシペート処理
SUS410を光輝焼入れし、パシペート処理したネジを2種類購入したのですが、サイズの違いはありますが、同じ材質・焼入れ・表面処理なのに外観が異なっていました。一方はSUSの生材っぽく、もう一方は白っぽくなっていました。このようなことはあるのでしょうか?ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。
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マルテン系のステンレスを熱処理し、パシベートを行う際は熱処理後の後処理の違いで差が出ます。通常、真空炉で焼入れし、サブゼロ、焼き戻しを行いますが、焼き戻しは大気炉で行われると思います。当然表面にはスケールが付着していると想定できます。仮に低温焼き戻しでも琥珀色の変色を呈します。そのままの状態でパッシベート処理液に漬けると見事に錆が発生します。これは表面に出来る白層が影響しています。白層の正体は!焼入れ時の冷却媒体の違いや真空度に謎が隠されています。材料規格通りでは先ず無理です。 ほとんどは、熱処理後にアルミナ系のサンドブラストを行いますが、表面に金属光沢面が要求されればガラスビーズブラストを行い金属光沢面に近い表面にする場合もあります。おそらくその違いと思います。マルテン系を不活性処理するときは事前に表面状態(表面金属組織)をチェックする必要があります。ちなみにブラストは数時間行います。これ以上は企業秘密(笑) パシベートの液も濃度、浸漬時間、遊離鉄分含有量など注意が必要です。
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ネジを2種類購入されたとありますが、ネジ製造メーカーが同じなのかを調べてください。メーカーの違いで光沢度が変わってきます。これはネジを作る際の油の違い等、焼入れ業者の違い、表面処理業者の違いににより変わってきます。白っぽくなっている方は化学反応により白っぽくなった物と思われます。 下記のURLで調べてみてはどうでしょうか?
- 参考URL:
- http://www.sakamoto-kk.co.jp
お礼
回答ありがとうございました。ネジ製造メーカーは同じです。現品をメーカーに渡し、確認してもらうことにしました。
お礼
パシペートを行ったものを扱うのは初めてでしたので、大変勉強になりました。ありがとうございました。