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SUS304の焼き付きに関して
- 洗浄機の部品で接液部品のネジ部の焼き突きで困っています(材質 SUS304同士)
- 現状、片側のネジにCr白付を行っています(硬さを変える為)が、焼き付きは、なくなりません。
- 良い対策は、ないでしょうか?例えば、片側の材質をSUS316に換えることは、有効でしょうか?
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ステンレス系の熱処理(高温処理)はステンレス特有の耐蝕性低下の起因となります。 そこで某メーカーの商品のご紹介となってしまいますが、SUS母材にSnめっきをした後、熱処理により母材中の金属成分とめっき金属とを相互拡散反応させて金属間化合物を生成させる事によって、母材表面硬度の増大(Hv400程度)耐磨耗性及び潤滑性の向上等の特性を得る事が可能です。 尚、ファビリー試験において硬質クロームと当表面処理を比較し好結果を示しております。 当社でも採用し、取り扱いもしております。
ねじ かじりは軸力下でのくりかえししめつけでおこることが 多いです。ねじ面のあらさの影響がおおきくて 、とくに酸化物をのしつぶすことで、接着することがおおいと考えます。 したがって 対策は 新品のねじを交換して使うとか、ねじ面を研磨あるいはブラッシするとか、きれいにすることをお勧めします。
見当違いで申し訳ありませんでした。 ご指摘の通り、オーステナイト系どうしではかじりつきが発生します。 ステンレスバルブなどの例では、SUSどうしのかじりつきが問題となっており、13Cr鋼(SUS420J1)など熱処理で硬さの調整できる材質を用い、シート(弁座)よりディスク(弁体)を硬くしたり、炭素量の違う鋼種を組み合わせるなどによって対処しているようです。 この例からいくと、SUS329のような硬度の高いステンレスを用いるという解決方向も良いと思います。 私どもの知るかぎりでは、SIS316の高圧容器ネジ部にかじりつきが発生したおり、雄ねじにSUS630(17-4PH)を採用して、ネジ部のかじりつき防止としたことがあります。 SUS630は析出硬化熱処理によって表面に強固な酸化膜ができることもあり、これもかじりつき防止になっているようでした。 ステンレス便覧によれば、SUS329は2層ステンレス、SUS630は析出硬化ステンレスで、どちらもSUS304と比較して耐食性は同程度とありますが、純水における活性については資料がありません。
おなじオーステナイト系のSUS316では効果ないと思います。 自己潤滑性のある真鍮のねじに交換すれば焼き付きは防げますが、強度は弱くなります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 接液が純水で、錆の問題もあるので、現状、オーステナイト系のステンレスしか使えない状況です。 同材質のステンレスだと焼きつきやすいと聞いたのですが、オーステナイト系を使用している限り、対策はやっぱりありませんか? 例えば、高価ですが、「SUS329J」のような硬度の高いステンレスだとどうでしょうか?
お礼
大変参考になりました。早速試作し、焼付き・錆に関する検証をしたいと思います。ありがとうございました。