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SCM435とSCM435HのHって何?焼き入れ性を保証した規格とは?
- SCM435とSCM435HのHって何でしょうか?焼き入れ性を保証した規格表には意味がよく分かりません。
- 材料を保管する際にはそれぞれを分けて置く必要があるのでしょうか?焼き入れる際にはHを着けて指示する必要があるのでしょうか?
- SCM435とSCM435Hの違いや使用方法について教えてください。
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・H(H鋼)が記号に付加されているかいないかは重要、材料は厳しく別管理しなければならないと教えられました。概要は以下の通りです ・H鋼は規格表で見られたように焼入れ性が保証された鋼、どんな深さまでバラツキ小さく焼きを入れることが出来るかを表しています(Hバンドを見て) ・焼入れ性保証なので、H鋼の主要元素の化学成分規格範囲は、化学成分保証のnonH鋼より緩めです。また"H"を勝手に除いては、多分ダメでしょう ・化学成分例です SCM435: 0・33/0.38C,0.60/0.85Mn, 0.90/1.20Cr,0.15/0.30Mo SCM435H:0.32/0.39C,0.50/0.90Mn, 0.85/1.25Cr,0.15/0.35Mo ・焼入れ性試験は、米で開発されたジョミニー一端焼入れ法と言い、結構ユニークな方法でした。試験方法、焼入れ性保証方法については、鉄鋼関連の本での勉強をお勧めします
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この手の質量効果の大きい材料に関してですが、材料の化学成分や結晶粒度・焼入性等の特性が補償された材料を入手することが重要ですが、実際の熱処理後の部品としての機械的特性を補償するためには、瀬粒を含めた実際の熱処理方法が非常に重要となってきます。加熱方法(段取り方法を含めた)から冷却剤の種類・管理温度・撹拌方法等で実際のJISで定められたジョミニ曲線とは全く別の結果が出てきます。
調質材と言われている材料で内部の在留応力などが取り去れている材料のことです。 焼き入れなどを行っても歪みが少ない物だと理解すれば良いと思います。 当然、機械加工などをして品物にするわけですが調質材以外の材料は元々持っている残留応力と加工により発生する応力とで焼きを入れた際に反りなどが出易いのですが調質材を使用することで、その反りなどが低減出来るということです。 普通の材料に比べて高価ですので分ける必要があるかないかは、その会社の姿勢によると思います。 ご参考までに、
お礼
早速のご指導有難うございました。 大変勉強になりました! よく図面に、「調質材」とだけ書かれているものがありますが、(焼き入れの指示はない) 大手の企業の設計の方でも、プリハードン鋼と 勘違いして指示されている事は多いのかも知れませんね。