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ワイヤー線についての質問とは?
- ワイヤー線についての質問とは、パラフィンとノンパラフィンについての疑問です。
- また、亜鉛コーティングワイヤーの価格と性能についても関心があります。
- もし亜鉛コーティングワイヤーよりも安くて性能の良いワイヤーがあれば教えてほしいです。
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多少製造に関わった経験からご参考まで。ワイヤーは水ベースの特殊クーラントで潤滑され1500m/minのスピードで最終ダイスから引き出されてきます。引き出された直後のワイヤーの温度はかなり高く、空気にそのまま触れますので表面は酸化されます。また、水ベースの悪いところは表面に鱗ができ、その中にはH2Oが必ず入っており、酸化された母材表面とあいまって鱗をはがす作用が働きます。これが粉です。それが嫌なのでパラフィンを塗っているのだとしても、鱗内部からパラフィンごと錆が押し出してくる訳で、真鍮粉がカチカチに固まるのもうなづけます。 聞いた話では、昔は油ベースでゆっくりと引いていたとの事です。ユーザーがより安い製品を望むがあまり、伸線スピードを上げざるを得なくなり、水溶性に移行したのであれば、皮肉なことに品質はかなり落ちても仕方ありませんね。
私もK?Sのコーティングワイヤーを使ってます。 機械は三菱ですがオフセット量を変える面精度はある程度解消しました。ただ亜鉛のコーティング量だと思いますが数ミクロンの上下寸法差は出ています。 精度に合わせて通常線とコーティング線を使いわければ問題ないと判断してます。 板厚の厚い時のスピードの差はメンテ回数の増加より魅力的ですからテスト加工で新たに条件を出して使用されてはいかがですか?
私はワイヤ電極線のパラフィン/ノンパラフィンは機械メーカの指定によると理解しています。 機械の仕様、特に自動結線によって違いが出るようです。 亜鉛コーティングワイヤは荒加工を高速で行なうことを主目的として作られており、どの程度まで仕上げられたいかにもよりますが、仕上げ加工は条件を出すのがちょっと難しいと思います。 ひょっとすると1st時の変質層が大きすぎて普通に2nd加工時に取りきれていないのではないですか?仕上げの程度次第ですが、もしかすると通常のBS線で加工されたらきちんと仕上げた時のトータル時間は 変わらないかもしれません。
私の所では機械はFANUCでワイヤー線は日立電線を使用しています。これはFANUC推奨の日立・住友・古河の3社から選びました。ワイヤー径は0.2で板厚40mmで1stは2.1mm/minで板厚30mmですと3.0mm/minの加工速度です。これはFANUCの加工条件表の数値と変わり有りません。このワイヤーは780円/kgです。(これは買う量によって変わるので・・・) このワイヤーはノンパラフィンです。メーカーの取説に書いてありますが、パラフィンはブレーキシューでワイヤーが滑る・パラフィンは絶縁性が高いので位置だし精度が悪くなると書いて有ります。 又コーティングワイヤーはダイスガイド等に詰まる原因になるので使用してはいけませんと書いて有ります。これはあくまでもFANUCの物ですが、ダイスガイドが丸穴の物は多分、みな同じだと思います。 それとコーティングワイヤーは被覆にばらつきが多いので仕上げの精度は悪くなりますし、巻癖が有る物が多く自動結線の確率を下げる事が多いようです。
お礼
早速のご返答ありがとうございます。当社では三菱を使用していますが1st加工時のスピードが2030%上がるという理由でコーティングワイヤーを取り入れてます。ですがおっしゃる通り仕上げ面精度は良くないし自動結線率は落ちるし亜鉛の粉がダイスガイドに詰まるなどメンテの手間もかかりトータル的にはメーカー推奨のワイヤー線を使用したほうが安定した加工が出来るのは分かっていますが(現場の立場として)、短納期の策として上司からの命令で使用せざるを得ない状況です。やはりこれらの問題と戦っていくしかないようです。アドバイスありがとうございました。