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箱の抜き勾配について
現在、製品設計をおこなっているものです。 樹脂成形において、箱型形状の抜き勾配ですが、文献を調べると以下の通り、箱の背丈が高くなるにつれて抜きの傾斜が小さくなっています。 通常では、深物になると抜けが悪くなるので勾配を多くとらないとカジリが発生すると思いますが、分かる方がおられましたらご回答をお願い致します。 50 50100 100(背丈) 外側 1/30 1/40 1/50 内側 1/40 1/50 1/60 文献:射出成形金型トラブル解決100選 青葉尭 著 工業調査会 発行
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1の回答に対する質問について。 収縮分の離型とは、通常箱型の製品に対しては、ストリッパー突き出しを多く用いられます。型開き時に製品は、天肉方向に収縮し、ストリッパーと製品の間に空間が発生いたします。その状態を、私なりに離型と申したのです。これでおわかりでしょうか。
1の解答の補足になりますが、背丈50以上なら0.51度程度の抜き勾配で良いと思われます。それ以上付けても製品の側面の肉厚が不均等になりすぎますし、端面と底面の内寸法の違いが大きくなります。また、底面部の肉が厚くなった分、収縮の違いが生じ思わぬ変形が発生します。 キャビ側に抜け傷は抜き勾配で解消されると思います。コア側の抜け傷は、コア上面角(製品の底隅)部に周Rを設け、磨く事で解消されると思います。 最後に、成形材はなるべく収縮の少ない物を選定することです。
お礼
返事が遅くなりすいません。回答ありがとうございました。 背丈50以上であれば抜き勾配が0.51度で良いのですね。大変参考になりました。
私なりの解釈と経験からお話させていただきます。今回のご質問は、ちょっと矛盾を感じられるかも知れませんが、(箱)と言うのがキーポイントです。天井に肉が有るので収縮がXとY方向だけでなく天肉方向へ収縮します。よって型開き時にすでに収縮分、離型している状態を考えれば、背が高いほど離型していることになりその後エジェクターをかける事になります。 概念は、(高さX収縮率)X抜き勾配となり高さが高いほど型開き時に離型していると考えております。 反対意見等もありますでしょうが、わたしは、そのように考えております。以上です。
補足
早速の回答ありがとうございました。 回答内容に一部質問があるのですが、 1.型開き時にすでに収縮分、離型している状態とありますが キャビ側が離型していることですか? 2.背が高くなるにつれ、天肉方向に収縮するとありますが、 内側(コア)については、コア側にくいつき易くなり、突き出し時にコアのカジリが発生すると思います。したがって、内側(コア側)の勾配については、どのように考えれば宜しいのでしょうか? 宜しくお願い致します。
お礼
返事が遅れてすいません。収縮分の離型について、lastさんとイメージが一致しました。何度も回答して頂きありがとうございました。