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クロメート処理した鋼鈑の色の違いについて
- EGC-C(電気亜鉛メッキ鋼鈑にクロメート処理したモノ)を扱っている際、ロットごとに表面の色が異なる理由について明確な答えが得られない状況です。
- お客様からクロメート処理した鋼鈑の表面色の違いについて質問を受けましたが、担当者全員が明確な答えを提供できずに困っています。
- クロメート処理を施した鋼鈑の表面の色について、お客様からの疑問がありますが、現時点では答えを得ることができていません。
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すいません。回答が遅くなってしまいました。 温度についてですが、基本的には溶液の温度です。膜が形成されるのは、溶液中での反応だからです。温度と同時に重要な処理時間ですが、被めっき品をラックに下げて行うときは、機械の搬送時間までが色調に影響を及ぼします。亜鉛めっき鋼板なら、この点の問題はありませんが。 一方、クロメートにおいて乾燥温度は非常に重要です。色に関してではありませんが、クロメート膜は水分子を含んだものなので、80℃以下で乾燥させないと、膜中の水分が蒸発して、膜がひび割れてしまいます。その結果、耐食性が低下します。
クロメート膜の黄色(赤から緑を含む)は、基本的に膜に含まれている6価クロムの色です。多くなれば色が濃くなります。 同時に、虹色にも見えますが、これは光の干渉によるものです。 水面に浮いたごく薄い油膜が、虹色に見えるのと同じです。 クロメート膜は、化学反応で形成されますが、めっきなどと比べてはるかに薄いものです。だから、光の干渉によって色が変わって見えます。 これを均一にしようとすると、その化学反応を制御する必要があるわけですが、ごく薄い膜なので、色を一定にできるまで制御しきれていません。ちょっとした液のゆらぎ(攪拌状態)や温度のばらつきですぐに色が変わってしまいます。 色がロットごとに違うものだ…と考えていただけませんでしょうか?
弊社でもアルミ材質にクロメート処理を外注依頼しておりますが、 やはりロット毎に(時にはワーク毎)色がばらつきます。 業者に確認したところでは、ワークの熱履歴及び表面の洗浄状態で 色調が左右されるとのこと。 特に、ワーク素材の熱処理等の熱履歴の微妙な違いは、金属結晶の粒度の大きさ及び表面粗さ(ミクロ)の違いとなって、色調に影響が大との ことでした。 ご参考まで。
補足
binさん回答ありがとうございます。すいませんが回答のなかの「ワーク」について質問です。「ワーク」の概念はどうやってとらえればいいんでしょうか?作業?材?母材としたらメッキ母材を造る際の熱処理が後のメッキにも影響を及ぼすのでしょうか?お手数ですがご指導下さい? 鉄男
補足
kei-nksmさん回答ありがとうございます。 大変申し訳ございませんが、回答の中の「温度」について、教えて欲しいことがあります。この「温度」がさすモノとは? ?亜鉛メッキした製品を浸漬させる酸を含む「溶液の温度」 (そうだとしたら熱は加えない化学メッキだからその季節(気候又はその日)に左 右される温度?) ?クロメート処理後の「乾燥による温度」 どちらかそれともまったく違うモノ? 回答お待ちしております。 鉄男