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小径深穴のメッキが可能か
- 小径深穴のメッキが可能でしょうか?
- SS材またはS45C材の40×1110×830の横にあけた穴に、φ10×1110の突き通し及びφ10×700の止まり穴の内径にメッキ等のさび止め加工をしたいです。
- 質問者は、小径深穴にメッキすることでさび止め効果を得たいと考えています。
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無電解ニッケルめっきは、電気めっきに比べ、均一な厚みに着くことが長所ですが、そのためには充分な金属イオンや還元剤の濃度を持った、高温の(通常90度前後)めっき浴が、被めっき部分を循環することが必要です。 パイプ状の品物ですと、めっき槽に立てた状態で入れれば、めっき反応で発生したガスが上昇するのにつれて、新鮮なめっき浴が下から浸入循環しますので問題ありません。 しかし、ご質問のような小径の深穴の場合、充分な浴の循環を確保することは、かなり難しいと思われます。 このような場合には、めっきの初期反応を確保することが重要になりますので、適正な前処理とワークの温度をできるだけ上昇させておく工夫が必要となります。 また、複数の小径深穴がある場合には、それぞれの穴の反応ガスの逃げ口とめっき浴の浸入口を確保できる方向にワークを治具にセットすることがポイントとなります。 信頼できるめっき業者に図面をもって行き、必要な防錆のレベルを告げて相談されることをおすすめします。
その場合であれば、前回のアドバイスのめっき方法などを工夫してやれば可能だと思います。 ただ、余計な話かもしれませんが、御得意先への今回の製品に対する 防錆レベルの御確認をされてからの方が良いと思います。 『 めっきを着ける事=さびない 』というイメージを購入される方々は 皆さん当然に思ってられますので。 あしからず、めっき業者からのお願いの内のひとつです。 では。
材質としては特にどのようなめっきでも問題ないですが 深穴のめっきは多分無電解ニッケルめっき(カニゼンめっき)でないと 無理だと思います. 防錆のめっきとなるとまず亜鉛めっきが考えられますが、電気亜鉛の 場合、穴に入っても1020mm程度ですので奥まで防錆できません また、溶融亜鉛(通称ドブ付け)もありますが、精度的な用途として 多分違うのではないかと思います. 無電解ニッケルの場合、『基本的』には全面に着いていきますので 錆止め加工がどのレベルか?がわかりませんが短期的な錆止めでなら、 可能かと思います. その理由としては、止め穴の場合めっき中にエアー溜まりができてしまい、めっきが着きにくくなる為完全な被覆が得られず、またそれを確認することもできません. めっき加工方法を工夫(液を強制的に穴の中へ送り込んだり)すれば なんとか着くかと思いますが、それで長期的な防錆ができるかは?です 最後に無電解ニッケルの場合は 穴だけしか というめっきは難しいので 加工費は全面の分となるはずですので注意して下さい. では.
補足
ご丁寧にありがとうございました。 前回説明不足だったのですが 700ミリの止まり穴は止まりの先に横から横穴が来ていて 全くの止まり穴ではありません。 この場合はどうなのでしょうか? アドバイスお願いいたします。
かなり難しいと思います。 鍍金にもよりますが、亜鉛めっきは先ず無理でしょう。 無電解ニッケルならば可能性があります。 突き通し(貫通穴)は何とかなると思いますが、止まり穴は 保証の限りではありません。めっきを着けることはできても めくら穴の内部にどのくらいめっきがついたか、しらべる事が できません。とにかく深い目くら穴ですから、自信のある加工やは 無いと思います。 どのような雰囲気で使うのかも判らないので、防錆の保証はできません。
補足
ご丁寧にありがとうございました。 書き忘れたのですが、700ミリの止まり穴の先には 横から横穴が来ていて、全くの止まり穴ではありません。 この場合のアドバイスをよろしければ お願いいたします。
お礼
ご丁寧にどうもありがとうございました。 大変参考になりました。