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旋盤でおねじとめねじを加工してユニクロメッキを施した結果、入りにくい現象が発生。めっき厚の考慮が必要か?
- 旋盤でおねじとめねじを加工してユニクロメッキを施した結果、かなりの確立で入りません。めっき厚が10ミクロン以下の場合、材質S25C、M30並目の加工においてもめっき厚の考慮が必要でしょう。
- おねじとめねじの加工においてユニクロメッキを施した結果、入りにくい現象が確認されました。めっき厚が10ミクロン以下の場合、加工条件によってはめっき厚の考慮が必要かもしれません。
- 旋盤でおねじとめねじを加工し、ユニクロメッキを施すと入りにくい現象が生じました。めっき厚が10ミクロン以下の場合、材質S25C、M30並目の加工においてもめっき厚の考慮が必要とされます。
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既に(4)の方が丁寧に回答されていますので、付け足し程度で・・・。 私の知る限りめっきを前提としたねじ加工を多く製造している会社は、 間違いなくめっき厚考慮の加工をしています。 (いわば常識と思って下さい。) ただ、かなりの確立で入らなかったということで、 めっき厚は一度確認された方が宜しいかと思います。 (4)の方が仰る通り、めっきは部位により厚さが違いますので、 測定位置について顧客、めっきメーカーとのすり合わせも された方が後顧の憂いを防ぐことになります。 また、多くのめっき(装飾以外)は防錆を目的にしていますので、 規格は下限規格(~以上)になると思いますが、 今回上限規格だけですので悪意に考えると、 ねじ部は限りなく0でもOKなんですかね? それならば、めっき厚のことは考慮に入れなくてもいいのですが、 設計者の意図が図りかねますので、これも確認された方が良いかと・・。 最後に・・ ベーキング処理はやらないよりやった方が良いですが、 近年はめっき処理の品質管理が向上しており、 ねじ部品に要求されている規格とコストを鑑み、 承知の上でやらない部品も多いので、 その辺は顧客の設計部門と購買部門に確認の上、 決められた方が現実的です。 蛇足 「ガーゼ付き絆創膏」⇒「バンドエイド」 「ステープラー」⇒「ホッチキス」 「無電解ニッケル」⇒「カニゼンめっき」 「ラベルプリンター」⇒「テプラ」 ・ ・ ・ 「ユニクロ」も深く業界に定着した言葉ですので、 余り気にされず敬意を持って使いましょう。 (ユニクロを黄色と誤解されるのはダメですが・・) >めっき厚を測定可能でしょうか? 電解剥離式(破壊式)…めっきを溶かして膜厚を計る。ねじの部分は困難。 磁力式(非破壊式)…亜鉛めっきなどで一般的。 渦電流式(非破壊式)…非電導性皮膜が計れる。 蛍光X線方式(非破壊式)…膜厚だけではなく成分も比率も判る。 断面観察(破壊式)…被対象物を断面カットしてマイクロスコープや金属顕微鏡で計るので、好きな部分が計れる。 まだまだ、いろいろ有るのでお好きな測定方法でどうぞ。 めっきメーカーにご相談を!
JISハンドブックなどでJISの規格票を見て頂ければ判ると思いますが、 ねじの許容限界寸法は原則としてメッキ前の状態に適用されますので、 メッキの有無であまり大きく寸法を変える事はできません. とは言え、メッキ厚10μmともなると、2×10÷sin30°=40で、 概算ではありますが有効径が0.04mmほど変動します. 当然、それに応じた寸法に仕上げなければなりません. メッキ後に基本山形を超える事ができないので、 ここから逆算すれば実質的な限界寸法というのが見えてきます. M30×3.5は、2級(6g)おねじは基礎となる寸法許容差が0.053mmありますから、 有効径はメッキ厚をとくに考慮しなくても問題は無いと思いますが、 M30×3.5の有効径基準寸法は27.727ですから、 メッキ厚最大10μmを考慮すると、 めねじの有効径最小寸法は27.767となります. また、電気メッキは凹凸に対しては均一に乗らず、 若干、凸部に乗り易い傾向がある様です. バリなどがあると処理前には問題の無いレベルでも メッキ処理により誇張され問題となる可能性もあると思います.
補足
めっき上がりを見てバリの問題は気になりました。 しかし、雄ねじ側は見られなく、雌ねじ側もさほど気には なりませんでした。雌ねじ側はあまりめっきがのらないと 思っていましたがバリがあればめっきされ易くなるのでしょうか?
メッキ厚を考慮した加工するのはもちろんですが、 ついでに老婆心ながら、注意事項を記します。 ねじにメッキする時は、必ずベーキングを施しましょう。 水素脆性の防止です。詳しくはメッキ関係の文献でもお読み下さい。 それから、一般に「ユニクロ」と記す人が多いクロメート処理ですが、 「ユニクロ」は、ユニクローム社の処理液を使った場合のみ用いる名称で、 他の沢山ある処理液の場合には、避けるべき表現でしょう。 一般には、有色クロメートや無色(脱色)クロメートとすべきと思います。 亜鉛メッキの後には、ほとんど例外なくクロメート処理が行われますので、 ユニクロ=亜鉛メッキ だと誤解している人も多いのですが、 この際ですから正しく覚えましょう。 まぁ、本物のユニクロ処理を施したなら、質問文に間違いはありませんが。 > 旋盤でおねじとめねじを加工して 旋盤での加工は、特に雌ネジの谷がマイナス気味になり、 メッキした時にひっかる事が多いと考えます。 今一度、径の測定をしてみると、問題点が明確になります。
補足
ありがとうございます。 雌ねじの下穴は大きめに加工してもらったのですが ひっかかりました。
ねじ加工とは非常に汎用性のある加工ですね。 旋盤・ボール盤・MC・ねじ研 は言うに及ばず、タップとダイスで人力による 加工さえ可能です。 機能部品としてねじも部品の締結だけでなく、位置決めや調整機構に使われる。 貴殿の製作されたねじに求められる機能は何でしょうか? 汎用の規格部品ならばJISに準拠するのは当然だし 専用部品ならば求められる機能を満足させる事が重要です。 雄ねじや雌ねじ単体で加工する時に よく職人さんが相手方の部品に合わす事がある。 素人考えでは規格が有るのだから規格通りで良いのでは? と言われる。 でも実際には「ねじが固い・緩い」と註文を付けたりする。 感覚も人それぞれで「しっくり」なんぞと言われたら・・・・ まして、後工程で熱処理やメッキがあれば当然考慮して加工する事が必要です。 タップでもOH精度でガタにしたりします。 極端な話ですが、刃物はそれぞれに切れ味が違います。 抵抗が少なく切れる場合は 抵抗が多い時より大きめになることが多い。 バイトでの切削も ねじ山の角度に狂いが無いか? ねじはテーパー同士の組合せとなるので少しの狂いで擦れ方が微妙に違う。 この違いの影響は径寸法が出ているのに「ねじが固い・緩い」につながる。 ※多くの場合軽視されています。 出来れば 切断した断面にて確認が必要と考えます。
補足
ありがとうございます。 単なる締結用部品です。 雌ねじ側には殆どめっきはのらず 雄ねじ側のみめっきがのると考え 雌ねじ側を少し大きく切り込んでもらいました。 めっき前に入り具合を確認したのですが 既製品のボルト・ナットのように大きなガタはなかったですが 多少のガタはあったので大丈夫と判断しました。 1本のシャフトの両端が片側右ねじ、片側左ねじの部品が あったのですが右ねじが入り、左ねじが入らない現象が 起こりました。同じように加工したはずなのですが。
古い話で申し訳ありませんが、昔はメッキ用ゲージがありました。また普通はメッキ厚は3ミクロンです。それからJISにゲージの公差が出ていますので それからメッキ厚を引いたものがメッキまえの寸法ですのでその寸法で仕上げてください。又、大物ほどメッキが厚くなる傾向があるのでそれを顧慮してください。老婆心ですが。
補足
ありがとうございます。 大物程とありますが、どれくらいが大物と言えますか?
補足
ありがとうございます。 めっき前の測定をしていなかったのですが めっき厚を測定可能でしょうか? めっきは塗装下地ですのであまり薄くしたくありません。