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ハロゲン数とは?
化学初心者の疑問です。第3類危険物のアルキルアルミニウムはハロゲン数が多いほど発火の危険性が小さい、とのことですが、例えば、トリエチルアルミニウムは(C2H5)3Alで、どこにもハロゲン元素が含まれていないように見えます。このハロゲン数とは、何をカウントしているのでしょうか?
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トリエチルアルミニウムのハロゲン数はゼロです。 アルキルアルミニウムをハロゲンを含めて並べてみましょう。 アルキルはエチルとし、ハロゲンは塩素とします。 (03) (C2H5)3 Al (12) (C2H5)2 Al Cl (21) (C2H5) Al Cl2 (30) AlCl3 以前、燃焼で酸素以外にも酸化剤になることを書きましたが、 塩素などもそうで、(30)は、アルミが塩素で燃えた燃えカス です。これはアルキルアルミニウムではありませんが。 Al-Cl の結合は、燃えた後の安定した結合のようなものです。 これに比べて、C-Al結合は、酸化剤には、エサです。 C-Al結合の多い(03)の方が(21)より危険性が高いといえます。 もちろん、エチルの数が多いというものあります。 ハロゲン数が低いと危険度が増すわけです。 なお、塩化アルミニウムAlCl3 も危険性がないわけではありま せん。無水のものは、水と混ぜると激しく発熱します。
お礼
そうですか。C-Al結合の数が“ミソ”だったんですね。これは、どこのテキストにも書いてなかったですね。なるほど。それでようやく納得できました。毎回、明解なご回答をありがとうございました。勉強になりました。