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教育業界の将来は?
2018年初頭から112大学が経営危機などと報道がありましたが、この先教育業界はどうなっていくのでしょうか? 何か出来ることがあれば力になりたいと思っています。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
こんにちは。 経営危機に陥る原因として以下の4つが考えられます。 1.進学率の伸びを読み違えたこと オーストラリアなどは大学進学率が90%ですが、日本は依然として50%台です。大分以前に、少子化にはなるが進学率は伸びると予想していたようです。 2.短期間の流行にふられる大学が多い 2000年初頭にインターネット革命が始まったころ、文系の大学がネット業界への就職を伸ばす戦略をとっていました。現代は、文系理系の境界がなくなってきた総合科学の時代ですので、このこと自体は問題はないのですが、あまりに就職だけを意識した学内改革をしすぎているように見えます。Webデザイナーの養成やマルチメディア製作を戦略的に取り入れた大学が多く見受けられましたが、Webデザインの単価がどんどん落ちていき、流行からはずれてくると、とたんに学生を集めにくくなったりと、短期間の技術革新の流れにふられる大学が多く見受けられます。 3.高校に毛がはえた程度の大学も多い このことが、専門学校との生徒の取り合いを生み、専門学校との棲み分けができていない原因となっています。 4.教育行政の問題 経営危機に陥るとはいっても、他の産業に比べれば教育業界はまだ安定していたために、次々と参入してくるポリシーのない新設校の認可をしすぎたこと。 生き残りをかけた改革の結果が志願者増につながっている大学もありますので、そういったところに力になられてはいかがでしょうか。 生き残りをかけた土俵での経営が、概して生徒にはプラスになると考えられますが、毎日毎日過大な宣伝を身近な場所で繰り返す大学をみると、大学名を志願者の脳裏に焼き付けることに大学運営費が相当使われていると推測され、必ずしもプラスとは言いがたい面もみられますね。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
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