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ハオルチアとは?
- ハオルチアとは、多肉植物の一種であり、観葉植物として人気があります。
- 一般的には「ハオルチア」と呼ばれることが多いですが、一部の地域では「黒オブツーサ」とも呼ばれています。
- しかし、黒オブツーサとブラックオブツーサは同じ植物の別名ではありません。
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オブツーサの中には「紫オブツーサ」と呼ばれるものがあり、これは普通のオブツーサが強日光に当たって時に紫っぽく変色する物があるのですが、それよりも「色が濃く出易い特徴が安定している変異個体の系統」の事です。その中でも紫色がもっと濃く発色し黒っぽく見える特徴を持つ物が「黒オブツーサ」と呼ばれます。紫オブと黒オブはほぼ同じもので、それぞれ光の当たる量の度合いが同じ時に色づく濃さの差から呼び名が違うだけです。 一方ブラックオブツーサと言うのは、黒オブツーサに含まれるものの中の「品種名の一つ」と考えておいて良いと思います。「山田ブラックオブツーサ」と言う品種が存在し、この品種そのものの山田の部分が途中で省かれてしまったか、この品種と血縁関係にある個体が「ブラックオブツーサ」の様です。これらから更に斑入り模様の有る「山田ブラックオブツーサ錦」や「ブラックオブツーサ錦」と言われる物もありますが、これらの品種は濃い色が安定して発色するのと色のメリハリがくっきりと美しいのが特徴との事。ちなみにブラックオブツーサであっても何時も黒いわけでは無いので色づく時期以外は同じ葉でも色が消えて緑色で過ごし、その時期だと普通のオブツーサと見分けるのは難しくなります。 また、普通のオブツーサの葉が紫に色づいている物と紫オブツーサの違いはよほど慣れた人でないと見分けられないそうで、黒オブツーサと「ブラックオブツーサのラベルのない物」の見分けも、よほど慣れた人でないと違いが分からないそうで・・・。 紫や黒オブツーサ、ブラックオブツーサは栽培歴が長い愛好家が所有している物からの葉挿しや株分け、信頼のおけるお店が販売しているもので無いとそれが本物か如何か信用ができません。確認するにも入手してしばらく栽培してみない事には特徴を確認できないとの事・・・。小規模な生産者や販売店の品、個人がオークションなどで出品している物だと本物ではない物も多く、迂闊に入手してしまうと後でニセモノと気づいて損をする事も多いそうです・・・。 あと、本物だとしても適切な栽培環境を整えられないのなら紫や黒の色は出て来ませんのでご注意下さい。茶色や黒っぽい色の多肉植物が綺麗に色付く環境が用意できる人でないと、例え本物が入手できても宝の持ち腐れであり場合によってはずっと緑色のままです・・・。 なので、これらはハオルチア初心者が栽培するにはまだ早く経験を積んで中級者くらいから・・・。まずは置きたい場所で緑色のハオルチアの他に赤や紫に色づく特徴を持つ別の多肉植物もいくつか一緒に栽培してみて、それらが綺麗に発色してくれる環境であるかを確かめておく事です。 私の経験では色が着くハオルチアでも種類によって色づき度合いが違い、いくつかはどうしても綺麗になってくれず手放してしまい、唯一‘紫翠’と言う品種だけが綺麗に赤紫へ発色してくれました。 ちなみにオブツーサと言う言葉は特定の種類を表すのではなく「葉先が丸く変異した個体の総称」ですから実際には複数の種類のオブツーサが存在します。「○○種のオブツーサ個体」という事で、ピリフェラ種のオブツーサだと葉が細長く伸びる個体もあって、オブツーサによくみられるころんとした形と比べると見た目がかなり違います。 オブツーサの名前が付いている物でも、我が家で「特大オブツーサ」の名でお譲りいただいた物の様に葉の横のギザギザが目立つ物や、葉先が完全には丸くなく少し尖り気味で明らかに別種との交配由来と解る物もあります・・・。 葉先が丸い特徴は変異由来なので、自家受粉やオブツーサの別株同士で交配させて採種し育てても葉先の尖っている物が育つ事もあり得ますし、葉先の尖った物とオブツーサを交配すれば葉先が丸いものは出にくい事も。また、組み合わせによっては実生株だと姿が良くないものが育つ事もあるのでオブツーサを実生で殖やすのはあまりお勧めできません・・・。オブツーサに拘らず複数鉢を栽培している中でそれぞれの優れた特徴を組み合わせた個体が欲しいと交配を行う場合には、他の株に同じ頃花茎(アスパラガスと同じ科なので生え始めはグリーンアスパラのミニチュアの様です)が伸びてくるなら花が咲かないうちに切ってしまうなど、他の花の花粉と交雑させない様にご注意下さい。ハオルチアは案外狙った組み合わせでは成功率が低く交配由来の品種だと雌蕊か雄蕊が退化している場合もあって(不稔の物もあります)我が家での交配の様に人工授粉しても交配が失敗し全く受精出来なかった「交配品種の種子親」と「原種の花粉親」の組み合わせを翌年逆で試してみたらすんなり受精し沢山種子が出来た例もあります。自然交雑ほど種子が実りやすいのには困りもので偶然出来た種子を蒔いて育ててみても良い物はほとんど出来ません・・・。あと、実が膨らんだ株は数を制限しても後に弱りやすく我が家でもいくつか枯らしてしまいました。一株しかない物や大切な物は交配では花粉親だけで使い種子親には使わない方が良いです。
お礼
いつか欲しいなと思っているのが「紫オブツーサ」です。書かれてある通り、紫っぽく色付くオブツーサで、色の濃さも色々あるみたいですね。どれがその純粋な遺伝子を持った紫オブツーサなのかは知る由もありませんが…。まだまだ知識不足で、紫に発色した様な記事を目にするばかりです。たくさんの品種があり、紫になるならば違う名前のオブツーサもある様ですし、何が何やらです。それに、まだ好みの紫というのと、純粋種的な紫との違いが自分の中にある様な気がしますし。一度発色すれば固定する訳でもない訳ですよね。有志の方の記事によれば、どんな名前や性質にしろ、生長などにしても、個体差の方がその有無があるとの事ですよね。優良個体を選抜出来ていたとして、現在どういった紫オブツーサが出回っているのかは興味があります! オブツーサを名前に何かを冠した扱いの部類のものをたまに目にします。オブツーサは好みの植物ですから、どれも素敵に見えます。 「黒オブツーサ」について詳細な内容ありがとうございます。紫オブと黒オブ双方の違いがよく分かりました! ブラックオブツーサについては、黒オブツーサの近縁種みたいなものでその固定種みたいなものでしょうか? また、山田ブラックオブツーサの関係が非常に強いという事でしょうか。 何にしろ選抜などを経てきた優良個体ですから、ぜひ育ててみたいものです。残念ながら、その目利きはありませんから、より近い個体を見付けれる栽培家になりたいものです。時間の掛かる話ですね! 回答ありがとうございます。