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中国の不動産王

中国の不動産王として、王 健林がいますが、そもそも中国って、土地は国のもの。なのに不動産王って、ありなのですか。中国の土地所有のことも含め質問します。回答お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.2

>そもそも中国って、土地は国のもの。 都市部は国のものですが、農村部は合作社あるいは人民公社が所有権を持っています。 中国の農民というのはこの合作社や人民公社で働いて報酬を受け取って生活しています。 土地の開発は元来政府が行っていましたが1990年以降専門知識や技術をもった開発業者が請け負うようになりました。 御質問の王健林はこの不動産開発業者です。 >なのに不動産王って、ありなのですか。 ありです。 中国で売買されているのは所有権ではなく使用権です。 日本流に言えば国や地方政府が大家で住民(国民)が店子です。 日本でも賃貸マンションの管理を請け負う業者がいます。 王健林はこの管理業者から身を起こしました。 >中国の土地所有のことも含め質問します。 日本と根本的に違うのが土地の使用権(日本流に言えば借地権)に有効期限がある点です。 使用目的によって期間が決められtいます。 耕地:30年 草地:30~50年 林地:30~70年 居住用地:70年 工業用地:50年 教育、科学技術、文化、衛生、スポーツ用地:50年 商業、観光、娯楽用地:40年 総合又はその他の用地:50年 この他に地方政府によって異なる使用期限が設けられています。 都市部では再開発に当たり既住者から土地を買い上げたり追い出したりするいわゆる土地収用の権限を開発業者に認めています。 どこの土地に所有権を設定して貸し出すかは地方政府が決めています。 貸し出して手に入った使用料の内30%は国に上納されます。 人気がある土地であれば使用権をほしがる人はいくらでもいますので、転売して利益を得ることができます。 都市部の新築マンションなどではこの転売目的で使用権を購入している人が大半です。 日本の新聞などで中国の土地ブームとか不動産景気と言われるのはこの使用権の売買のことを指しています。 中国は広大な国で水利が悪くて放置されている荒地は幾らでもあります。 この荒地に使用権を設定して開発は開発業者に丸投げすれば地方政府としては何もせずに多額の現金が転がり込んできます。 開発業者はできた上がった土地や建物の使用権を地方政府に代わって販売して地方政府から請け負い手数料を取れば利益が出ます。 更に使用権の転売にまで手を広げれば巨額な現金が手にはいります。 王健林はこれ等のことをやって財を成しました。 上記のような制度は地方政府にとって都合が良いことから最近は道路も鉄道もない砂漠のような荒地に忽然と巨大なマンション街が出現しゴーストタウンとなっています。 鬼城とよばれています。 代表的な事例が下記のURLにあります。 中国の砂漠には、豪華すぎるゴーストタウンがある(画像集) www.huffingtonpost.jp/2015/05/11/chinas-gleaming-ghost-city-...

ippey
質問者

お礼

回答ありがとうございます。大変勉強になりました。丁寧な回答で本当にありがとうございます。

その他の回答 (1)

回答No.1

  土地は国の物ですが使用権を売買できます。 国の持ち物だから上手に取り入ると大儲けできるのです 例えば工業団地や大規模住宅などの開発をするときは地方政府の一声で立ち退きさせる事ができます。 政府にコネがある人は政府の力で現住民を立ち退きさせ、政府から安価で使用権を買い取り大規模開発し個人や企業に高値で売るから簡単に儲かるのです  

ippey
質問者

お礼

回答ありがとうございます。納得することができました。

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