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暗算している時の神経細胞の状況について

暗算している時に神経細胞(「ニューロン」「シナプス」「NMDA」等)ではどのようにして脳内で暗算しているのでしょうか?  又暗算が得意な人、苦手な人の神経細胞(「ニューロン」「シナプス」「NMDA」等)はどのように違うのでしょうか?

専門家の回答 ( 1 )

回答No.2

こんにちは。 暗算の心的モデルと、心的モデルがワーキングメモリをどのように使用するかで、脳内暗算は個々人で異なってきます。 まず、暗算の心的モデルですが、例えばソロバンの熟達者であれば、心的ソロバンと呼ばれるイメージを操作しています。ソロバンに限らず、通常の筆算を心的モデルとして持っている場合ももちろんあります。 この心的モデルが、ワーキングメモリと呼ばれる作業記憶にマッピングされ、ここで暗算が行われます。 ワーキングメモリというのは、脳内の作業場所のことです。作業記憶とも呼ばれます。人間の記憶には、すぐ前に行ったことに関する短期記憶と、いつまでも長期に記憶している長期記憶があります。ワーキングメモリは、一時的という意味では短期記憶に属するのですが、通常の短期記憶と異なるのは、ある目的をもって作業しているときに使用している作業領域であるということです。ワーキングメモリの実体は、脳の複数の場所に分散しており、また個々人で異なります。 この作業領域すなわちワーキングメモリ上の数字を暗算操作するのは、主として前頭前野がしきっていると考えられます。 通常、暗算のための数をワーキングメモリに記憶 する際には、ブローカ野など言語系の脳領域が主として活動するのに 対し、暗算の能力が高い人は、上頭頂小葉などの空間系の脳領域が 活動することが明らかになりつつあります。すなわち、暗算の能力が高い人は、通常使用する領域に加えて、頭頂などの空間系の脳領域も活発に活動させて、脳を通常の人よりも広い範囲でシステム的に活動させているといえます。

松代 信人(@sainou) プロフィール

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