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CERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)が地球を滅亡させる?
- CERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は、高エネルギーを与えた空間で何が起こるのかを測定し、ヒッグス粒子の発見によって注目を集めています。
- しかし、LHCには地球を滅亡させる可能性があるという懸念があります。S・ホーキング博士は、LHCによって宇宙の崩壊が始まる警告をしており、また、LHCがブラックホールを生み出す可能性も指摘されています。
- LHCの実験によって生まれるブラックホールは理論上は蒸発するとされていますが、もし理論が間違っていた場合、蒸発せずに成長し、周囲の物体を取り込む可能性があるのです。
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>このサイトに書いてある記事に どのサイトですか? >重力の正体とされるヒッグス粒子 いいえ、ヒッグス粒子は重力の正体ではなく、「質量の一部分」を作る原因となる粒子です。 質量の大部分は別の現象で生じます。 >S・ホーキング博士は、LHCによって宇宙の崩壊が始まると警告している 初耳です。いつ、どこでそのような発言をしたのでしょうか?教えてください。 >その分だけ空間に隙間が空いてしまい、実験を続けると、やがて隙間が致命的に広がり、そこから宇宙が崩壊するというのだ ディラックの海に関する間違った理解に基づく勘違いです。 本当にホーキング博士がそのような勘違い発言をしたのでしょうか? いつ、どこで言ったのか教えて欲しいですね。 >LHCはブラックホールを作ってしまうのだ CERNはそんなことは言っていないのだが・・・。 この記事を書いた人は物理学をわかっていないようです。 よくいるんです。きちんと勉強しないで字面だけでいろいろと言う人が。 たとえば、アインシュタインの相対性理論について、「相対性理論」という名前だけで、「アインシュタインは宇宙が相対的だと言った」と勘違いしている人が結構います。アインシュタインはそんなことは言っていません。彼は「物理現象はローレンツ変換に対して共役だ」と言ったのです。 何のことか意味が分かりませんよね。これが意味する内容の一部分を素人向けにうんとかみ砕いて言うと「物理現象は絶対的なものではない」ということになるのですが、それはあくまでも言いたいことの「一部分」でしかありません。 実は運動の絶対性を否定したのはガリレオなんです。これは大学で物理学の専門課程を学んだ人は知っていて「ガリレオの相対性原理」と呼ばれています。ですから、アインシュタインがすでにガリレオによって言われていた「物理現象が相対的だ」なんてことをわざわざ言うはずがないのです。 ただし、ガリレオ自身は「ガリレオの相対性原理」明確に自覚してはいなかったかもしれません。ピサの斜塔から石を落とした逸話は創作のようですが、彼は斜面を使って物体が落ちるときに一定の加速度で落ちることを調べました。この手法の前提となるのがガリレオの相対性原理であり、「質点の運動はガリレイ変換に対して共役である」と表現されるのです。 アインシュタインは、ガリレイ変換を拡張したローレンツ変換に対して共役だ、と考えたのです。 アインシュタインが本当に言いたかったのは、「ガリレイ変換ではなくローレンツ変換に」という部分なのです。 ところがこれを素人にわかりやすく説明しようとするうちに、「絶対的ではない」という部分だけが強調されてしまい、これを聞いた人がめでたく勘違いに陥る、というわけなのです。 質問者さんがお知りになりたい間違いだらけの記事も、このような素人向けに不正確に簡略化された説明による勘違いから書かれたものだと思われます。