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日本の米作りのシステムが変革してゆく?
従来よりお百姓さんが個人でお米作りをして来ましたが、周囲の情勢が変わってまいりまして、国の農業政策の変遷もあり、改革が進められているようです。個人営農ではなく、団体での大規模化の営農となるようですが、どのようなシステムで将来的にはお米の価格は上昇するのでしょうか、下降するのでしょうか、いまわかる範囲で教えて下さい。
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このままの方向で進んだ場合。 現在の方向性で進めば、お米は牛肉や豚肉などと同じような扱いでの農業政策になるでしょう。 日常食、コンビニ、スーパーのお弁当、弁当屋の弁当、ファミレス、など普通の外食はすべて海外のお米に置き換わるでしょう。また一般的な日常食のお米の価格も二極化し、おそらく大多数の人は国産のお米を日常的に買うことは困難になり、高いブランド米と安価な輸入米で二極化することになります。 日本では「100ヘクタール前後のことを指して大規模農業と呼んでいます」が、海外では「1000ヘクタール前後を指して大規模農業と呼んでいます」。海外の大規模農業は農地を車で横断するのに数時間かかるような広大な平地による農業です。日本は山谷だらけで平野らしい平野もほとんどありません。 このような前提の違いから日本の農家が価格競争することは事実上不可能ですので、結果として牛肉や豚肉などと同じような論理で農業改革は進むことになると思われ、ブランド米だけを日本の農業は作る結果になるでしょう。まぁ平和が続けま味はどちらも大差ない状態になり、ブランド米が売れるかどうかは広告のイメージ戦略だけが便りの誇大広告で日本の農家が頑張れるのかどうかという状態へと進むことになると思われます。ミネラルウォーターの販売と同じで、中身は水道水とほぼ同じだけどイメージが違うから市場で流通する といったタイプの商品になるでしょう。 日本のお米の生産に関しては、農家の高齢化による生産者の引退と共に、今後は集約化する方向で進んでいます。そしてこれからは機会工業系の既得権益層が、さまざまな機器を売り込むことで農業を手動していくことになると思われます。まぁ具体的には日本経団連関連企業なんかが、少々時代遅れの自動化のための農業機器を作って自動化集約化機会化を進めて、税金でバカ高い機器に補助金を付けて販売し、それを農家が使用して少しだけ生産性が上がり、実態としてはこれまで以上の補助金だよりの農業体制となり、肥大した農業補助金をこれまでの1/10ぐらいの人数で分け合うような図式になるでしょう。 また逆に万が一の可能性として、本気で農業改革で市場化や自由競争を行った場合には、小規模高価格のブランドフルーツやブランド野菜で商売が成立するごく一部の農家以外は、最終的に外資による大資本に買収されることで民営市場独占市場が完成することになって幕が下りるようなこととなるでしょう。 過去に日本ブラジルの共同事業として、「セラード農業開発」という農業開発プロジェクトがありました。 第一次石油ショックや米国の穀物相場暴騰による大豆の禁輸措置などの経緯などから、田中角栄が旗振り役となって資源の安定確保を重大な外交課題として、ブラジルとの共同の農業開発プロジェクトを提案し事業が始まりました。 酸性の赤土に覆った耕作不適とされていた土地を土壌改良し穀物栽培の開拓へ向け、日本からは多数の農業専門家の派遣や農家の入植などにより20年ほどで約600億円の資金が投じられました。熱帯の約面積2億ヘクタール(日本の約5倍ほどの面積)でした。この事業は奇跡的ともいえる成功を収め、2億ヘクタールの広大な農地を新たに造り出すという大成功を収めました。 しかしその後、それら農地の大部分はアメリカの大資本により買収のターゲットとなり、すべて穀物メジャーなどに買われてしまいました。ブラジルはトウモロコシや大豆の生産・輸出大国となったものの、その旨味はアメリカの穀物メジャーに持って行かれてしまっているためブラジルでも問題になったりもしていました。しかし結局のところ為す術なしです。
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- 16530
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一番問題なのは日本国民の米の消費量が減っていることじゃないでしょうか。大量のごはん消費者の私が一番危惧するのはそこです。消費が減っているのに自動化や生産性が上がったにも関わらず売り先が無いのでこしひかりの名産地でさえ国の補助金が出る家畜の飼育米に回しているわけで不健全も良いところ。TPPで質の高いカリフォルニア米が入り込んで日本の米農家が打撃を受けるような話がかつてありましたが、そもそも大量の米生産国のアメリカで日本食に合う米を作っているのはカリフォルニアが殆ど。そのカリフォルニア米も需要の関係もあってか、現地で買ってもかかなり高いです。TPPが成立していても、輸入枠は限定的でしかもその分の日本米は政府が買い上げを宣言していて、価格競争なんて起こりそうもない状況でした。日本の米農家の殆どが兼業農家で米作だけでは食っていけないだけでなくその米作も政府の補助が無いとやっていけない状況で、それが更に行き詰まると同時に生産者も老齢化して集団化の話が進んでいるのでしょう。 米の価格が上がるも何もすでに崩壊している中で政府の補助金でなりたっているような産業で自然な価格設定なんか起こらないと思います。日本の米を思いっきり日本食ブームと一緒に輸出するなり、日本人の米食を半強制的にすすめるとか消費を増やすのが健全なごはん食を続けたい私の願いです。
お礼
理解できました。有難うございました。
- nankaiporks
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大規模農家とか云々言っていますが、影で種子法を廃止する動きが自民党政権下で進められています。 主要農産物種子法とは 主要農産物種子法(以下「種子法」)は、稲、麦、大豆の種子の開発や生産・普及を都道府県に義務づけています。食糧としての重要性や、野菜などと違い短期間での種子の開発・普及が困難であること、などのためです。 この制度の下で、都道府県は試験研究の体制を整え、地域に合う品種を開発し、「奨励品種」に指定、さらには原原種や原種の生産圃場の指定、種子の審査、遺伝資源の保存などを行ってきました。 制度発足から半世紀以上が経過し、食料・農業をめぐる状況が変化したとはいえ、稲などの品種の開発・普及に公的機関が責任を負うことで優良品種を安定して供給するという大事な役割は今日でも変わりません。 これを廃止すれば企業参入ができるかもしれませんが、海外企業参入もあるということ。 管理できなくなり、海外の品質の悪い穀物が闊歩するのでは? そうなれば安かろう悪かろうの米が流通するということです。 これもTPPを見込んだ(アメリカとの個別貿易)政策でしょう。 自民党は国内生産穀物、それと日本の水資源も海外に売り渡そうとしています。 北海道・鹿児島の山林の多くは海外に買われています。 そして水道事業も民営化しようとしています。 生きていくための水ですら売り渡そうとしてるのですよ。 米だけが変革しているのではありません。 自民党の企てで水ですら自由に飲めない日本になるのですよ。 水を抑えられれば米だって作れないのです。 もっと多角的に考えないと、米だけの問題ではないのです。 水を抑えられれば農家の企業参入も絵に描いた餅のようなものですよ。
お礼
違う視点から 教えて頂き有難うございました。
- roadhead
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いつまでも保護された状態に甘えられない近い将来、米の輸入関税が撤廃されるのは避けがたい事だと日本の米作農家は考えています。 ですから大規模化されても価格を下げる方向で勝負をしても苦しくなるのは目に見えています。 ですから日本の得意な品種改良を促進させてブランド、付加価値をつけて高くても美味しいから買うという層の顧客向けに特化して行く方向です。 安さを求める客は輸入米 美味しさや品質を求める客は国産米 と言う住み分けが進む方向です。
お礼
なるほどですね、有難うございました。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
お米の値段は下降するはずです。 それが目的の大規模農業ですから。 日本の農業、特にお米は、バカ高く、国際競争力が ありません。 今まで散々補助金をつぎ込んできましたが、効果は サッパリでした。 農業従事者の高齢化もあり、 このままでは農業は安楽死です。 大規模化して、国際競争力をつける必要があります。 日本は国土が狭いので、どうやっても外国には勝てない と信じている人がいますが、それは誤解です。 米の生産コスト(2010) 日本 1ヘクタール未満 315円 kg 5 未満 188円 15 以上 160円 中国 163円 米国 144円
お礼
有難うございました。
お礼
思わず うなってしまいます。 有難うございました。