心理士です。
知的障害（DSM-5という最新の診断基準では、知的能力障害といいます）は、知的な機能の他に、適応機能についても、障害があるとされます。
DSM-5では、次の3つの基準を満たすことになっています。
1．臨床的評価と、標準化された個別的な知能検査によって確かめる
2．個人の自立や、社会的な面での適応に支障がある
3．知的、適応的な障害は、発達期に現れる
1の個別的知能検査の結果については、No.1の方が示してくださったような重症度で判断されます。
ただし、知能の高さだけで判断するのではなく、2と3の基準も満たす必要があります。2の適応面での支障とは、家庭、学校、職場、地域社会において、コミュニケーションや、社会参加、自立した生活を送る上で複数の活動に継続した支障があることを意味します。
3の「発達期」とは、具体的には18歳までにこれらの障害が認められているということです（大人になって、後天的な理由で起きる知的障害は含まないということ）。
したがって、ご質問の点については、IQが低いというのは、診断基準の1つである、となります。
また、IQが低いといっても、必ずしも学習能力がないことではありません。
経験や教育などによって、知識や生活スキルを身につけていくことは可能です。
IQ100の知的障害の方というのは、診断基準の1を満たしませんので、知的障害とはいえません。
お礼
参考になりました。ありがとうございますm(_ _)m