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マンション給水管延命方法
築25年、57世帯が住むマンションです。 今回大修理時期を向かえ給水管(亜鉛メッキ鋼管を使用している)の延命工事が必要になりました。工法がいろいろあり、それぞれ一長一短があるようですが、投資費用と将来のメリット(安価である、効果が長く持続する、工期が短い)の点で次のどれがお勧めかご指導願い願います。 また他にいい方法がありましたなら併せてご指導お願いします。 1.エポシキライニング工法 2.オゾン洗浄方法 3.磁気循環方式(別名NMR工法) 以上
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- kenchin
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エポキシライニング工法は、先の方も仰るように、配管内部を一度サンドブラ スト(※1)して平滑にし、その上で配管内部にエポキシの皮膜を作る方法で これは原理的にも効果的にも非常に優れています。(※2) ※1:砂等研磨作用のある物質を、空気(稀に水)で配管内部に通し 腐食部分を研磨する方法。 通常、配管内部の腐食成分は配管材質より柔らかいので、この 方法によって効率よく錆を落とせる。 ※2:水による金属の反応は、簡単に言えば「水(およびそこに含まれるイ オン)と金属の間の電子の交換によって発生する」と説明できる (電子化学反応)ので、両者の間を絶縁してやれば、腐食は起こら ない。 発電所や各種工場で広く使われる配管防食方法でもある。 問題はエポキシが剥がれないか(or割れを生じないか)ですが、経験を積んだ 会社なら、そういう事も少ないでしょうし、通常は(工場等での結果では) 5~6年は充分に持ちます。 工期については、現場により変化しますが、ご質問のマンション程度なら2~ 3週間と考えて良いでしょうし、仮設給水配管工事を行う場合が多いので 実質の断水は2~4日(配管設置・撤去と、各室個別の施行時)程度と考えて 良いでしょう。 ただし、各室の水栓部分の施行がややこしいので(水栓までライニングすると 逆効果)ここらで工期が少々変ります。 現在は工法も進歩したので、使用する配管に穴が空いていなければ、各室で 用いている配管までライニングできます。(6mm前後の配管までok) □ オゾン洗浄について。 酸化作用の強いオゾンを用いて配管内部の錆や諸々を酸化・剥離して水流で 押し流す方法です。。 要は配管内部にサンドブラストを掛けたようなもので、「オゾンでそこまで 除去できるかな?」という懸念はあるものの、効果はそれなりにあると考えて 良いと思います。 ただし、腐食防止策は無いに等しい(オゾンで配管が酸化され、腐食しにくい 酸化皮膜が出来る可能性はありますが.....)ので、配管の延命という観点では 効果は期待できないでしょう。 工期については、通常非常に短いです。(2~3日。1週間掛かる場合は少な いです。) □ 磁気循環方式(別名NMR工法)について。 ちょっと強い言い方になりまので、不快に感じられたらお許しを願います。 はっきり言って、やるメリットはありません。 原理も怪しいですし、効果が明確に確認されたという「信頼できる報告」も ありません。 ※:実際、私の居た会社にも、10年ほど前に同じ原理の商品を コネを使って売込みに来ました。 コネの関係上、2000万円&2年ほど掛けて、先入観無しに 試験をしましたが腐食抑制効果は全く見られませんでした。 少なくとも、腐食と真っ当に取り組んでいる人間は見向きもしない商品なん ですよ~。 ※:財団法人マンション管理センター監修の書籍に載っていたという ことですが、何か裏があるんじゃないでしょうか。 (言い方が不適切かもしませんがお許しを。) 一応、「水のクラスター云々を商売にすることの怪しさ」を説明している ページや文献(といっても軽いものですが)を、以下にご紹介します。 ・水のクラスター ~伝搬する誤解~ 内容は食用にする場合ですが、クラスター論の怪しさを細かく 解説してくれています。 http://atom11.phys.ocha.ac.jp/water/water_cluster.html ・腐食と防食のページ クラスター論とは違いますが、腐食と防食のメカニズムを 平易に説明してくれています。 http://www.bekkoame.ne.jp/~fujiict/index.html ・材料と環境Vol.53,N0.5 ~■技術委員会ニュース 磁気処理など水処理器にご注意を! ~ (財)腐食防食協会の月刊誌です。 この財団は、金属等の腐食と防食について真っ当に取り組んで いる人間の集まりでして、世界的にも高いレベルを保持して いるんですよ。 http://www.jcorr.or.jp/newsite/zairyo-to-kankyo/data/53-5.html □ 結論としまして。 工期等以前に、出来るならエポキシライニング法をお勧めします。 その上で、オゾン洗浄法も考慮されるなら、両者について見積もりを取り 工期等を元に考えたら良いのではないでしょうか? ポイントは ・エポキシは配管延命効果あり。 5~6年は何もしなくて 大丈夫と思われる。 ・オゾン洗浄は配管の掃除だけで配管寿命(ホボ)は延びない。 破損した場合は逐次修理が必要。 という辺りです。 他に、犠牲陽極法という防食法もあるんですが、マンションには余り 適さない方法なんで、実質上記の方法が最適と思われます。
- nitto3
- ベストアンサー率21% (2656/12205)
2.3.は錆などスケールを取り除く方法です。 だから古い管の補修にはなりません、奇麗にするだけです。 下手な事をすれば管が薄くなっているところに穴が空いてしまいます。 1.もライニングする前にサンドブラストなどで錆を落とします。 そこまで古い場合は業者が責任を持って施工してくれないような気がします。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 要するに延命工事というより、錆び落とし程度と理解します。結論的には穴が開く手前まで使って使用限界に来たところで配管取替え工事が無難な方法が一般的工事方法と考えます。
- b206
- ベストアンサー率20% (19/95)
正直なところどれをとっても ベターというものはありません 現状の配管が管閉塞、腐食の程度がひどい などの状況であれば手を加えたところで 想像(期待)する結果にはなりません ある程度の大口径配管であればまだしも 家庭で使われる配管は通常20A程度です これが管閉塞を起こせばひとたまりもありません 比較的安価な工法では露出配管になります 見てくれは「化粧カバー」で何とかするしかありません 理想はすべて引替えする事ですが内装工事が 発生するため大々的なものになってしまいます つい最近お役所の社宅で宅内配管から漏水を起こし 短工期、安価ということで 化粧ダクトにより露出にて配管の盛替えを行いました
補足
早速のご指導感謝申し上げます。一般的には露出配管によるやり直しが一番いい方法でしょうか。 さて本件マンションの配管延命策の略歴を記述します。過去5年毎にオゾン法が良いと言う事で2回行いました。程度は相当良好な状態であると考えております。今年は3回目の対応となるところで、経年変化により赤錆が適度に発生していると想定されるので、先に記述した「NMR法」(正式名:NMR活水器ゴールドクラスター)を採用計画が持ち上がってきました。この工法は適度に赤錆発生が好条件で効果的と薦められました。なお財団法人マンション管理センター監修の「マンションリフォームの実務」にて紹介されておりました。以上補足させていただきます。(furutai)
お礼
早速専門的な見地からご指導と助言をいただきありがとうございました。 早速役員会に反映するようにしたいと思います。今後ともよろしくご指導をお願い申し上げます。(furutai)