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言葉や発達の遅い子の工夫方法とアドバイス
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専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
ご質問につきまして、以下回答させていただきます。 これは何?に答えられることは非常に良いと考えます。これは後で説明しますセガンの3段階の名称練習の最終段階ができていることに相当するからです。 セガンの3段階の名称練習は、フランス人医師エドワード・セガンが創案したものです。感覚でとらえた物に名称を与えて言葉に置き換えます。 セガンの3段階の名称練習は、3つの段階から構成されています。第1段階では、”これは○○です”といった構文で、名称○○を教えます。この段階は「記銘」の段階です。第2段階は、”○○はどれですか”といった構文で、「記銘」に対応した物を対応づけさせます。この段階は「保持」の段階です。第3段階は、”これは何ですか”といった構文で、物に対応した名称を答えさせます。 ”これは何ですか”ができていますので、3段階の名称練習はクリアしていることになります。 [お勧め練習1]:”同じものを探せない”に対応 ”同じものを探す”に先立って、ペアリングとソーティングの考え方での練習をまずお勧めいたします。ペアリングとは、2つの同じもののペアを作ること、ソーティングとは、複数の同じもの同士をまとめていくつかのグループ(集合)を作ることです。 ペアを複数用意して、混ぜてから、ペアに整理させる(例えば、リンゴのペア、ミカンのペア、バナナのペアをバラバラに混ぜてから、ペアに整理させ、同時に物の名前を言わせる。まず、お母さまがお手本を見せてからお子さんにやらせる) 次のステップでは、3つ以上の同じ物を複数種類用意する(例えば、リンゴを3つ以上、ミカンを3つ以上・・・)。混ぜてから、同じもの同士のグループに整理させ、グループごとの物の名前を言わせる。もちろん果物は例であって、文房具でもよいし、もっと区別のつきにくいもの等をご準備いただけます。 [お勧め練習2] 現在は実物の世界で練習をされていると思われますので、次のステップとして、実物の世界から抽象の世界に移行していく練習がお勧めできます。実物から抽象へという考え方は世界の教育界で揺るぎないものです。言語は物事を考えるための道具でもありますので、抽象の世界で物事を考えることができるようになるための練習となります。 以下の3つのステップにまとめます。 [ステップ1](既にできている) 実物についてのセガンの3段階の練習法を行う。 [ステップ2] 実物とこれに対応した写真または絵(イラスト等)を用意します。 まず、絵を取り出しながら、これは何々の絵ですと言う練習をします。絵を順番に並べていきます。 次に、実物を取り出しながら、対応する絵の上においていきます。一致していることを確認したら、名称を言う練習をします。 [ステップ3] 絵のみを用意し、セガンの3段階の名称練習を行います。 ”以上が具体から抽象へ”の練習となります。 不明な点や進め方につきまして、分からないこと等がありましたらご質問下さい。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
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お礼
沢山教えて頂きありがとうございます!練習、試していってみます! 回答ありがとうございました!