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松が描かれる理由を教えてください
松が描かれる理由を教えてください 日本画では松がよく描かれていますよね 伝統的に松の絵がとても多い この理由を教えていただけますでしょうか。 よろしくお願いいたします。
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松は常緑樹の代表格なので、長寿や永遠の象徴として好まれていました。 逆に桜や紅葉も好まれて描かれていますが、それらは松とは対照的に一瞬の栄華や儚さや無常感を意味しています。 ただ、それらも季節が回れば再び華やかな姿を見せる、という意味で、輪廻など、松とは別の感覚での永遠性を意図してもいます。 松にはいくつかの描き方がありますが、こんもりとふわふわとしたシルエットの松の葉の群がりに対し、葉のひとつひとつは繊細かつシャープな筆致で描かれることが多いです。また、松の幹は剛健で男性的なゴツゴツとした岩のような趣きがあります。松は単純に見えて実際には技術が必要とされるものだったので、これら諸要素の描き分けや構成の妙が画家にとっての腕の見せ所でした。よって、描画技術や画面構成力の高さを知らしめるという意味で、松を競うようにして描いたのでしょう。 なお、松の豊かな葉の茂りと常緑の松葉の鋭さが長寿や永遠を意図しつつ、幹の剛健さに男性的なイメージを重ね合わせることができたので、特に武家に好まれていました。 先にも挙げた桜や紅葉は、散りゆく様の美しさや潔さ...という意味で、もちろん武家でも武士道の美学を表すモチーフとして好むこともありましたが、どちらかといえば無常感などを重んじる寺院の方が好んでいたと思われます。 このように考えると、長谷川等伯の松林図屏風は水墨画で消え入るように松が描かれるなど、異彩を放っています。武家社会の剛健さが儚さにも転化するといった死生観や美学の転換を感じる名作です。
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- g27xxxxx
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松は常緑樹と言って、冬でも葉が緑色のままである事から、 健康の象徴、そこから不老長寿の代名詞として扱われています。 正月など慶事の飾り物としても多用されており、 おめでたい物の代表格です。 そのため古くから日本家屋における装飾の題材として、屏風や襖、床の間などの至るところに描かれ配置されてます。 それが現在の絵画として独立したジャンルでも多用される要因となっているのです。
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- sentencespring
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松は痩せた土地でもよく育ち、一年中緑色です。 絵に書く際に、どの季節でも自然の景色の中での色彩として、緑色を絵に表す事ができます。 また、戦国時代には、松を城のまわりに植えることで目隠しの効果にもなり、 松はさまざまな用途にも使えるため実用的でした。 そのため絵の背景に松が描かれることとなったのでしょう。
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想像するに 能舞台のバックは,松。 昔、神様が影向(ようごう)の松という老松 この松に乗り移って舞をまい、疫病を退散したから。 お城には、松が多い。 栄養が少ない土でもよく育つ。 など、昔から私たちの暮らしと松には たくさんの関わりがあります。 なのでかな?・・・と、思いました。
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松は江戸時代から植樹を推奨され街道沿いにはたくさんありました 多いから目に付きよく描かれる そして松は枝ぶりがよくまさに「絵になる」からじゃないですかね
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- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
1。長生きの象徴 > おめでたい 2。中国から伝わった寒さに強い三友の「松茸梅」の筆頭。 http://hananokotoba.com/matsu/ このような理由からだと思います。
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