労務士を会社顧問にして何の得があるのですか。
会社の運営に対して主体的な意見を述べられるわけでもないし、営業についても何もできないし、開発に至ってはもはや意見以前でしょう。
もちろん、その人が個人として非常に高い人格の持ち主で、いろいろな教養も身に着けているかもしれません。
そういうことを言っているのではありません。
社会保険労務士という資格しかない人間を会社の顧問にできるかどうか、を言っているのです。
何を顧問としてのデューティにするのですか。
保険や年金の手続きができて、労務関係の細かなルールを熟知していて法律の改正にあかるい、以外に何かメリットがありますか。
社会保険に詳しいという人間は会社経営に向いているんですか。
公認会計士を顧問に迎えたり、弁護士を迎えたりするのとはレベルが違うでしょう。
社労士は、税理士ほどもスポット相談はあり得ません。
新規入社の社員が来た時、とかそいつが結婚したり出産したりしたとき、家族が亡くなったとき以外に特別に相談することはないでしょう。
こんなのは、そういうことがあったときだけ事務所に連絡すればそれでおしまい、という話です。意見を聞いたり社長の哲学を語って何かをしてもらう話にはなりません。
社長の傍についていて、何の役にたつかというと、いるだけ邪魔じゃないですか。
兄弟だったり親戚だったりして、食うに困っているということで迎えるとしても、せいぜい人事部の非常勤職員ぐらいにしかできないでしょう。