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2院ー参議院を地方の代表している役割を大きくすれば
アメリカでは上院など地域を代表して100人になってますね。多数派の専制にならないようにとも。 2院でも参議院の性格などどうなのでしょうか? 日本では地域により経済など差がありますね。 参議院の地方を代表している役割を大きくするなら、きめることも2院でちがってくるように思えますが。
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国によって国政レベルの議会が一院制のところと二院制のところがありますが、二院制を採用している国ではその役割や権限を変えているところがほとんどです。 ご質問のアメリカの場合、下院が基本的に人口に比例した小選挙区制(州の人口比に応じて定数435を配分し、各州で選挙区の区割りを決める)なのに対し、上院は人口の多い少ないにかかわらず各州の定数は一律に2で、全体の定数100を2年ごとに3分の1ずつ改選する方式ですので、選挙の際には各州の当選者は1で事実上の小選挙区制にあたります。(日本の参議院選挙の「1人区」とこの点では共通です)上院の州ごとの定数が人口にかかわらず同一なのは、人口が少ない州の利益が損なわれないように配慮したものだとされています。 日本の国会が今後も二院制を続けるとすれば(本当はこれも見直しが必要ですが、国会議員が自らの職場の片方を廃止しようとする可能性は極めて低いでしょう)、同じものが2つあるのはむだで、かといっていつも衆議院とは異なる結論を出されても困りますので知恵を出す必要があります。 アメリカの上院のように人口が少ない地域の利益が軽視されないように、こうした地方に比重を置いた議員構成にして、バランスのとれた国土の発展を目指す方策を議論することも確かに検討に値することではあります。現在参議院選挙の選挙区での「一票の格差」は前回(去年7月)は最も議員一人当たりの有権者数が多い埼玉県と少ない福井県の間の3.08倍で、一見過疎地を重視しているかのようですが、これは別に「意識した政策の結果」ではないため、2番目、3番目に議員一人当たりの有権者数が多い(1票の価値が低い)のは新潟県と宮城県となっていて、「何だかなー」の結果です。 本当にこうしたことを実現したいのであれば、「定数是正を十分に行わなかった結果」ではなく、あえて「意識して一票の価値の平等の原則を適用しない」ことが必要で、憲法改正が必要になるかもしれませんし、衆議院は従来以上に厳格に「一票の価値の平等」原則を貫徹する必要が生じるでしょう。またその場合「ではどんな基準で定数を定めるのか」という難問が控えています。 いっそのことアメリカ上院のように都道府県単位の定数を一律にするのも一つの案ではありますが、与野党を問わず大都市圏選出の議員から猛反対が予想されるうえ、やや目が粗すぎると考えます。北海道のように人口がする札幌圏と、人口が減少して過疎化するその他の地方のように、一つの選挙区の中で両方が存在するところがあるからです。 さらに「人口が少ない部分の利益が軽視されないように」という趣旨からは、少子高齢化社会の進行に合わせて、年齢(及び性別)に関するクオータ制を採用して若い世代や女性の議員を増やすことも考えられるでしょう。前回の選挙で当選した参議院議員121人の平均年齢は54.9歳で、30代の当選者は8人しかいないのです。(参議院選挙に立候補できるのは30歳以上なので20代の議員は当然いません) 女性の当選者はこれまでで最高の28人でしたが、それでも外国の議会と比較すると女性議員の割合は低く、30代の少なさと合わせてこれでは子育て世代の切実な問題をどこまで実感として理解できているか疑問です。現在結果としてその傾向がすでにある過疎地の優遇よりも、むしろこちらの方が必要ではないかと考えます。
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- hekiyu
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2院でも参議院の性格などどうなのでしょうか? ↑ 衆議院に比べて権限が少ないこと、 任期が永いこと、解散がないこと、などにより 参議院には、智、理、の政治が求められて います。 でも、実際は、政党の影響が強く また、タレント議員などが多く、とてもじゃないが 智でも理でもありません。 衆議院の劣化コピーになっています。 参議院の地方を代表している役割を大きくするなら、 きめることも2院でちがってくるように思えますが。 ↑ 最高裁は、参議院の地方代表的性格を認めていますが、 問題もあります。 1,政党による拘束が強い日本で、衆議院との違いを どれだけ出せるのか。 2,憲法は43条で、参議院も、全国民の代表と 明記していますが、これとの整合性が問題になります。
- potatorooms
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もともとは衆議院が中選挙区で地域の代表で、参議院は全国区や全県一区などで、広域に名の知られている学者や有識者が受かる仕組みでした。 青島幸夫や市川房枝など、本来は政治にでられない立場の人がトップトップ当選をしたのが参議院です。 政党が参議院の議席をほしくなり、制度を変えたのが今の状況になった発端です。名が売れていないというか、社会貢献を何もしてない専業政治屋が選挙運動で当選するには全国区や全国区一区じゃ金も体力もかかって仕方がない、政治家の先輩は選挙で疲れて死んじゃった、という理由で廃止されました。 私個人の意見としては、 衆議院はこれまで通り政治屋さんの取り分で、 参議院は全県や全国に名の知られた人しか当選ができないものとして、参議院での選挙は選挙期間外も含めて遊説を禁止して、広報や広報が管理するネットだけにすればいいと思います。 昔のように、各県1人か2人、全国区50人 ×2でいいんじゃないかと。 それで一部になにもできないアイドルやスポーツマンが当選しても良いんじゃないかと思います。落下傘なんてみっともない政治屋が立候補するよりも、地元の有名人が受かる方が民主政治としてははるかにましでしょう。
- 16530
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アメリカは上院は各州の代表、下院は国民全体の代表と言う位置づけ。日本の衆議院は小選挙区制を含み、国民とその人達が住む地域の代表色があり、参院は大選挙区は地域を代表するとは言え、比例代表中心でより幅広く国の良識を代表すると言う形。 二院の別け方や考え方が違います。アメリカの場合州ごとに政府と法律があるので、日本とは考え方が違うものの、両者とも、国民、地域、国の良識と言う役割はそれぞれカバーしているように見えます。 アメリカの問題は、州ごとに全然人口が違うので上院での人口比率格差は巨大なのですが、憲法のもとで上院は各州に平等であるべきと言う規定がされていて、替わりに下院は人口比率で選ばれるようになっているので、明確です。 参議院の地方代表と言う位置づけを大きくするとすると、衆議院の立場も合わせて見直す必要があるでしょう。 衆議院は国民の声を反映することが期待されていて、そのかわりに人気も短く、また解散もありますが、参議院は、国民の声の結果間違った方向に政治が進まないよう監視する機能でもあるので、衆議院と同じ代表権になったら意味がありません。 でも現実の問題は、衆参とも多数政党の意向に従うので、二院制が機能していないことが多いですけどね。
- iwashi01
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今現在でも、「1票の格差」というのがあります 都市部より地方の方が、議員数あたりの票数が少ないことです。 (つまり、同じ人口あたりで議員の数が地方の方が多い) 最近の一票の格差は、 衆院で2倍程度、参院で5倍程度なので、 すでにおっしゃっている状況になってると思いますがね。