はじめまして。
少なくとも、おっしゃってるように特殊な資源を使いますし、大量のパネルを輸送してだだっ広い空間に設置しなければいけません。とりあえず設置はしてみたものの、常に汚れを取るというそれだけでもメンテナンス費は結構かかり、特に火山灰のある地域に設置されたものはほとんど発電機として用をなしません。結局のところ、大規模な森林破壊を行っただけに終わっており、斜面に作られたところなどはそれが理由の土砂崩れなども起こっています。捨てたくても、特殊な廃棄物なので処理できる業者があまりにも少なく、ブームに乗って自宅を「エコな発電」に切り替えた人たちももてあましているそうです。
家庭用のソーラーパネルは、発電して余った電気を売ることができるという話を聞いたことがありませんか?これ、どうやって売るかご存じですか?
簡単に言えば、家まで来ている送電線から逆走するんです。それをするためには、自分が売りたい電気の電圧を、送電線に流れているものより高くしないといけません。電気と水って割と同じような考え方ができますが、現在水が出ている蛇口から水を逆に送ろうと思えば、出ている水圧より高くするより方法ありませんよね。
これを、山を切り開いて大規模に造成された新興住宅地なんかで軒並み導入したというような場合を考えてみて下さい。お隣さんよりちょっとでも電圧を上げないと、せっかく「製造」した電気を売ることができないんです。
ただでさえ、ソーラーパネルの設置代金を回収するまで何十年とかかるっていうのに、近所にライバルが増えれば増えるほど売ること自体難しくなるんですよ。
ソーラーパネルに限りませんが、ECOという言葉が世に流れはじめたころ。一番敏感にこの言葉に反応した人々の職業が想像できますか?電力会社やガス会社の従業員ではありません。森林を管理する役所の人々でもありません。結論から言いますと、詐欺師たちです。なんだか詳しいことはよくわからないけど、ECOなことですよ、と言われると、同じことを勧められてるにしても一緒に「善行」しましょうよと言われているような気がして、いわゆる「意識高い系」の人たちがポロッと乗ってしまう。こういう「よくわからないけどなんかいいらしいこと」というのは詐欺師にとって絶好の商品なんですよ。ECOはカネになる、それが詐欺師の直感でした。
外国で植える樹木の「里親」になりませんか、と言って莫大な金を集めて倒した会社もありました。安愚楽牧場事件は国内の自然豊かな環境の中で育てられる和牛のオーナーになりませんか、という詐欺でした。和牛のオーナーになって、その牛が高級肉として出荷されるとその販売代金からオーナーに一定のキャッシュバックがある。普通肉牛は放牧しないんですが、そんなこと素人は知りません。海江田万里氏(元民主党代表)が気鋭の経済学者として売り出してたころ「これは新時代の資金運用です」とCMキャラクターやっちゃったので、警察関係者も法曹関係者ももうないだろうと思われていた巨額詐欺事件「豊田商事事件」をこの安愚楽牧場事件は超えちゃった。外国の木の「里親」なんてのは、安愚楽牧場事件よりさらに上を行く「投資してる人が何に投資してるかよくわかってない」事件でした。
まあそんな詐欺事件の残党なんかがちょうど乗っかるタイミングで、民主党政権によるソーラーパネル大プッシュ政策が始まったわけですね。だからいろんな会社が、眠らせてる土地にソーラーパネルを設置しました。
ですから、なぜ普及しないかと言われるなら、民間人の「胡散臭い」に対する鼻がよくきくからだと思いますよ。大きな会社はソーラーパネル発電所作るために大金投資して失敗してますけど、ああいう人たちは損が出れば損が出たで税金が安くなるとかいろんな特典があるんですもん。民主党のおかげでソーラーパネル設置業者には補助金も出るようになったし、上手くいけば補助金もらって損失補填を税金でしてもらって、2重取りですよ。
民間人はそういうわけに行きませんから、セールスマンが言うとおりなのかどうか、ちゃんと検討している、ということだと思います。