奥様は国民年金のみに加入、ということでよろしいでしょうか。
60歳までに国民年金に何年間加入していたか(したことになるか)、それと何歳で亡くなるかによって、計算結果が異なってきます。
ここでは、仮に60歳までに38年間加入して、85歳で亡くなるとして計算してみます。
◆62歳になるまで任意加入して、65歳から受給する場合
老齢基礎年金の受給額は40年間(480か月)加入していた場合で、満額の780,100円です。
60歳になってからさらに2年間(24か月)任意加入するわけですから、それまでは最大でも38年間加入していたはずです。2年間余計に加入することによる受給額の増分は、
780,100円×(24月/480月)=39,005円
となります。この結果、満額の780,100円を受給できるようになります。
これを65歳から85歳まで20年間受給したとした場合は、
780,100円×20年=15,602,000円
となります。
◆年金の繰下げ受給の手続きをして、66歳から受給するとした場合
1か月遅らすごとに、受給額は0.7%増加します。1年(12か月)繰り下げると、8.4%の増加です。38年間(456か月)加入していた場合の受給額は、
780,100円×(456月/480月)=741,095円
これの8.4%増しは、
741,095円×1.084=803,347円
したがって、66歳から85歳まで19年間受給したとした場合は、
803,347円×19年=15,263,593円
となります。
◆参考1:任意加入も、繰下げ受給もしない場合
85歳までの受給額は、
741,095円×20年=14,821,900円
◆参考2:62歳まで、年金保険料と同額の月額16,260円を2年間預貯金した場合(あるいは年金保険に加入した場合)
預貯金等の総額は、
16,260円×24月=390,240円
これに、年金受給額14,821,900円を足すと、15,212,140円+α
実際には、利息分がαとして加わりますが、いまの低金利では、たいして期待は持てません。これは、国民年金基金に加入した場合も同様です。
結論:女性の場合、男性より長生きしますから、預貯金や個人年金に回すよりも、終身でもらえる国民年金をできるだけ満額受給に近づけるのがいいと思います。長生きすればするだけおトクになります。さらに余裕があれば、繰下げ受給にしたり、預貯金や投資に回すのがいいのではないでしょうか。
※上記の加入期間が違っていれば、正しい値に置き換えて計算し直しててみてください。加入期間は480か月を上回ることはできません。
お礼
kitiroemonさん、こんにちは。 お礼が遅くなり、申し訳ありません。詳しいご回答ありがとうございました。参考にします。