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核兵器を制限する国際条約はあるけど、 

核兵器を制限する国際条約はあるけど、BC兵器に廃止に関する国際条約はあるんでしょうか?よろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • eroero4649
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回答No.2

2003年のイラク戦争のときに米英が開戦の口実にした「イラクが大量破壊兵器を隠し持っている」の大量破壊兵器とは、毒ガスや生物兵器のことを指します。だからそれを保有しているってことは開戦の大義名分になるということになりますね。とはいえ、イラク戦争のときはその大量破壊兵器をイラクが持っているという話そのものがでっち上げだったのですけれど。 現実問題としては、確かにイラン・イラク戦争で毒ガスが使われたようなケースはありましたが、毒ガスって使う場面が非常に難しいんですね。実は毒ガスって世間のイメージほど致死率は高くないのです。もちろん体に深刻な後遺症を残すことがありますから人道に反する兵器であることには変わりありませんが。 核兵器が使われるほどの容赦のない大量破壊戦争であった第二次大戦でさえ毒ガスが使われることはありませんでした。ドイツはソ連が毒ガスを使うのではと恐れ、そのソ連はドイツが毒ガスを使うのではないかと恐れ、アメリカは日本が毒ガスを使うのではないかと恐れ、日本はアメリカが中国に毒ガスを提供するのではないかと恐れたのですが、結局「自分が先に使うと相手も容赦なく使うことになり、そうなるととてつもなく恐ろしいことになる」と誰も自分から使うことはできなかったんですね。 また、生物兵器はまだ今のところ20世紀以降の戦争で使用が明らかになったという例はありません。まあ、陰謀論なんかでエボラウイルスは某国が作った生物兵器なのではないか、なーんてのがありますけどね。 BC兵器には本質的な欠点があって、それは「敵味方に平等に損害を与える」ということなのです。例えば敵地に生物兵器をばら撒いて敵兵が全滅しても、そこに味方の兵士が占領したら今度は味方の兵士がその生物兵器でやられてしまいますよね。そういった話に近い事例を二つ紹介します。 ひとつめは、第一次大戦を終結に追い込んだ「スペイン風邪」です。第一次大戦中の1918年にインフルエンザの流行が起きました。このインフルエンザウイルスは、記録が残る中で最強にして最恐にして最凶のウイルスだったといわれています。発生源はアメリカだといわれていますが、おそらくアメリカ海軍兵によってヨーロッパに渡り、あっという間に連合軍全体に蔓延しました。当時の兵士は塹壕の中でインフルエンザが蔓延するには恰好の状況だったのでアメリカ兵はいうに及ばず、イギリス兵、フランス兵もばたばたと倒れていったのです。 対するドイツ軍は戦争していたわけですから、アメリカ軍やイギリス軍と接触がありません。だから最初はざまあみろと高みの見物を決めていられたのですが、やはり風にのっていくのかその侵入を防ぐことはできず、当時のドイツは長引く戦争で国民の栄養状態が悪かったのであっという間にドイツ国内でもパンデミックを起こしました。 兵士はもちろん、国民も大損害を被ったのでどこの国も戦争どころではなくなり、大戦が終結することとなったという説もあります。兵士の被害の記録はアメリカ軍くらいにしか残っていないそうですが、アメリカ軍の戦闘による死者が49千人だったのに対して、インフルエンザによる死者が62千人だったというのがその威力を示していると思います。兵士ですから、亡くなったのは20代前半の若者なんですよ。一般的に滅多なことではインフルエンザで死ぬ年齢ではないですよね。 最終的にこのインフルエンザウイルスは全世界で5000万人から1億人の死者が出たと推計されています。当時の世界人口が20億人程度ですから、今だったら5億人が死ぬくらいの威力でしょうか。このインフルエンザウイルスは嵐のように現れて嵐のように去っていったので当然今に残っているはずもなく、その詳細については不明のままとなっています。 もうひとつの事例は、生物兵器とは少し違いますが、劣化ウラン弾の問題です。原子力発電の使用済み燃料で生まれる劣化ウランは非常に硬いので、戦車の砲弾や爆弾に採用されました。固まっている状態ではほとんど放射線を出さないのだそうです。 ところが熱が加わると結構強烈な放射線が出るそうです。砲弾や爆弾に使われれば、そりゃ爆発・炎上もするわけですから放射線が出てもおかしくありません。劣化ウラン弾は、湾岸戦争やイラク戦争でアメリカ軍によって使われました。 やがて湾岸戦争やイラク戦争の帰還兵の中に深刻な健康上の問題を起こした人が多く出ていることが話題になりました。日常生活もままならないような強い倦怠感や体の痛み、ガンや白血病を発病する人たちがいたのです。これは湾岸戦争後に話題になったので「湾岸戦争症候群」と呼ばれました。当時は油田火災の煙が原因などといわれました。 その後、ユーゴスラビア紛争でのイタリア兵やイラク戦争の帰還兵、あるいはイラク人の間でも同じような事例が報告され、「そういや、どの場面でも劣化ウラン弾が使われているよな」ということに気づくのにそう時間はかかりませんでした。 しかしアメリカ軍及びアメリカ政府は湾岸戦争症候群を始めとした健康被害について劣化ウラン弾が関与していることは頑として認めていません。認めたらおそらく訴訟などがものすごいことになるからでしょうね。ただ最近は天下のアメリカ軍も劣化ウラン弾をほとんど使わなくなったという話もあるようです。 またクラスター爆弾やクラスター地雷は不発弾を回収することは現実的に不可能なので、これも非人道的兵器だという指摘も多くあります。子供が面白いものを拾ったといって触って爆発して手指が吹っ飛ぶ報告が後を絶たないからです。

ithi
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 そういえば劣化ウラン弾、クラスター爆弾、地雷は人道に反する兵器として有名になりましたね。

  • Sasakik
  • ベストアンサー率34% (1695/4882)
回答No.1

Biologicalは、1925年のジュネーブ議定書(窒息性ガス、毒性ガス又はこれらに類するガス及び細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書)で使用の禁止が規定されており、1975年に発効した「細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約(通称:生物兵器禁止条約、BWC)」で、「生物兵器の開発、生産、貯蔵等を禁止するとともに、既に保有されている生物兵器を廃棄」を規定している。 Chemicalは、1997年に発効した「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約(略称:化学兵器禁止条約、CWC)で、化学兵器の開発・生産・貯蔵・使用を全面的に禁止するとともに、すでに存在する化学兵器および化学兵器生産施設を条約発効ののちにすべて廃棄すること、一定の設備を持つ化学産業施設に対する検証措置をおこなうこと等を規定している。

ithi
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 一応はあるんですね。でも順守している国はないでしょうね。

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