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知能指数と偏差値との関係
知能指数は80を境界線に(普通学級に入れるかどうか)、100を標準として考えていましたが、最近、偏差値32の医学部入学というCMをみました。 学校運営、性と集めの商売でしょうけど、実質、偏差値32というのは、知能指数との関係では、いかほどのものでしょうか? 時代や、分野によって違うでしょうが、歯学部、偏差値32って、知能指数にするとどんなもんでしょう?
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模試屋です。 偏差値32の医学部って存在しません。ただし、医学部模試で偏差値32の人が医学部に合格することは当たり前のようにあり得ます。 ご質問者さんは、偏差値を絶対指標と思い込んでいません? あと、医学部って、医師免許を取る学科しかないって思い込んでいません? 医学科で全国模試の偏差値が60以下で受かるところはありません。 ビリギャルもそうですが、宣伝にはウソは無いにしても、「騙される」人は多いと思います。 で、偏差値と知能指数の関係ですが、あります。 東大合格者の平均は120、医学部に受かって医者になった人は110くらいという調査が昔ありました。 偏差値32の医学部が存在できない理由は、医者の養成課程は多額の国からの補助金が頼りです。この補助金が国家試験の合格率が低いと打ち切られます。このため頭が悪い子は卒業ができない仕組みになっています。これが問題視され、今は医歯薬系に成績が悪い子を入れると大学にペナルティが与えられます。学部として存続できないんです。
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- moritaroh
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先に回答されている方が、知能指数と偏差値の「母集団」の違いを説明されていましたが、加えて補足として、知能指数などIQテストと偏差値算出をする学力テストの方向性の違いもあると思います。 知能テストは「1つの題目からどれだけ多くの仮定を生み出せるか」という、1から10を考え出すような設問傾向が見られると思います。 簡単に言えば、足し算の答えが10になる選択肢の数を考えてみる、ということです。 対して偏差値などに関する学力テストは 5+5 という問題が先にありその答えを聞くパターンか、「数ある選択肢からどれが正しいか」というような、5+5, 4+4, 3+3 などの中から答えが10になるものを選ばせる設問傾向が多数です。 このように、答え(選択肢)の数をできるだけ多く考えられるような頭脳の柔軟性や多角的な見方、発想などに優れていると数値が高くなりやすい知能指数に対し、できるだけ正確かつ迅速に正答を導き出せることに重きを置く学力テストなどによる偏差値、といった、問題傾向の違いが現れてくると思います。 どちらが頭がいいか? 頭脳的に優秀か? と言われれば、どっちもどっち、得手不得手に近い感じで比較できないと思います。 学力的な予備知識がなくても知能指数の高い人は思考力でカバーすることもできますが、その思考力をより伸ばしていくためには、新たな知識や学力を収集・吸収しないと、一定のレベルで頭打ちとなるでしょう。 また高偏差値者は、その知識量を持ってすればいくつもの選択肢を作り出すことができますが、そのために多くの知識量を蓄えないといけないので、勉強時間や勉強量などに偏差値も比例する傾向があります。 知能指数は先天的、もしくは幼児期までにすでに備わっている基本的な物事の思考パターン、とも言え、偏差値的な学力は後天的にその人が身につけた知識量、という感じですね。 もちろんその両方が高ければまさに優秀な人材と言えるかもしれませんが、知能指数が標準程度であれば、あとは本人の努力次第で高偏差値になることもできると思います。 ですから、歯(医?)学部という集団でもIQでは100前後~120以上という人もいますし、偏差値32の集団でもそれは同様だと思います。 ちなみに、母集団の違い、という部分で、件のCMの人は、どうやら名門進学校出身だそうで、偏差値32というのはあくまでもその「進学校内だけ偏差値」だと思われ、実際には、その進学校に入学した段階では「全国レベルの偏差値」として68~70以上であったようです。 ですので、件のCMは誇大広告に他ならないですし、本来は水物、母集団が変われば70が32になるほど流動的な偏差値なのに、それをあたかも固定された数値と誤認してしまいがちなほど偏差値偏重主義の世間の考え方が背景にあるのでしょう。
お礼
成程、よくわかりました。 CMは、誤解を与える表現ですね。
【統計的な見地から】 この偏差値32は,大学進学志望者のみを対象とした試験結果から算出された統計値ですから,知能に障害がある人は最初から受験していないでしょう。母集団が違います。模試の平均点を50,知能指数の平均点を100としますが,単純に数値を2倍して模試偏差値32=知能指数64という換算はできません。64よりも高くなるでしょう(下記の問題傾向の違いは,ここでは考えない)。 【ヒトの脳機能の見地から】 知能検査の問題(脳味噌の基本性能を測る)と,大学入試を前提とした模試の問題(基本性能に加えて知識量,応用力,思考力も測る)では,問うているものが違います。だから両者を単純に比較できませんが,車のエンジン性能が高いほどレースで勝ちやすいと推定されるように,正の相関関係があるでしょう。 【受験戦略の見地から】 たぶんあなたが見たCMは,「うちの予備校に通えば,入学時に模試偏差値32の人でも(何年後かは知らないけど)医学部医学科に合格できます!」と謳うものでしょう。模試にも「難関校志望者向けの難しい問題の模試」もあり,「高校で一括申し込みするような易しい問題の模試」(同一人物の偏差値は高くでる)もありますが,宣伝としては後者で32だったのでしょう。32といえば,大学と名がつくところにやっとこさ合格できる底辺水準です。 ごくごくまれには,予備校ではじめて勉強の方法を教えてもらって,力を伸ばした人もいるかもしれません。だとすれば,知能指数,すなわち脳味噌の基本性能は悪くはなかったはずで,平均の100前後はあったのではないでしょうか。ただしぼく個人は,周辺にそういう急上昇の実例を知りません。だからこそ宣伝になるんでしょうけど 笑。
お礼
有難う。私、IQ120でしたが、入ったのが、、、2流私大でした。
補足
各予備校によっても違いますもんね。 正直、知能指数の方が分かり易いですね。 磨けば光るぶんも含めて。
お礼
有難う。