現代を有意に捉え、問題に対処する為の概念装置で簡易なのを少し
先づ⚫︎ノマディスム; 国境を易々と越える,資本や有志連合の軍事の動き。対して情報や人の流れを捉えて、ドゥルーズetガタリが賞揚しましたが、弟子筋のアントニオ・ネグリが敷衍して《Multitude》=全世界の有象無象の労働者達、などと階級化した辺りから其の力能が頭打ちとなったか⁈、組織ならざる組織でしょうが、ダボス会議にデモ掛けるだけじゃ旧来左翼と変わらない印象です。通俗化したNomad、解り易いのも良し悪しか。
~チンギスハーンのモンゴル遊牧戦争機械から哲学者が引いてきた概念ですが、今は悪い方の力能が跋扈してしまってる。~ISとシリア難民、ボコハラム等の過激派。
流石にEuro主軸国の民衆は未だ難民には理解あるのが過半数みたいですが。
~Nomadismに対応するには、経済政治的な概念のAxisも必要なのに其処が欠けてる、宿題。デリダやドゥルーズが亡くなって以降の哲学の新展開が怪しい。そこで
⚖●個体所有 ; マルクスの此の概念を、世界中の共産党は理解した事が無い。だから国家共産主義は破綻するに決まってる歴史です。~資本論やcommunism宣言,でも、私有財産の廃止は謳っても、国有化とは言ってない。個体(英語ではindividual.独逸語は失念)が所有、
分割出来ない主体=in-divide.何の事だか誰も解らなかった。漸く今世紀から論文が出始めました。~ 個体は個人の事もあれば、社員集団で持ち株や、アナルコsyndicate組合(anarchyサンディカリズム.)とか、今ならクラウドfund等もそうか⁈
◉Internetでは共有財産として半ば現実化してる⁈、広告無しのWikiの所有者は確定不能でしょう。フリーcontentsや無料アプリ…等。誰もがイデオロギーに拘らず半ばコミュニストでも在ると言えますか、こんな事態はマルクスの思惑越えてるよう、。
此れを重視するのは、換算すると経済規模がデカいからです、五輪の比じゃない。 加えて、賃労働に対する“自由労働”と云う概念もドゥルーズ等が提出した。市場に直ぐには上らぬ研究開発とか芸術創作活動など、。効率主義が最優先の今の市場原理では、資本投資が其処には機能しないでしょう、其れでは先細りだ、日本の家電の様に。投資先が土地本位金融商品だけじゃ資本主義も危な。化けて莫大利益にはリスク付き物なのにね。
対してハーバード白熱教室のサンデル教授の言う“公正さ”とか、Thomasピケティの“再分配=redistribution.”も大事でしょうが対症療法に過ぎず根本には突っ込めないと思う。彼は資本論なんて読んだ事ないと公言してますしね。
~これら経済という、社会の下部構造が上部構造を決定すると云う命題は、マルクス以来続いてるようですから、重要な概念でしょう。~因みに私は何がしかストックも保有する資本主義者ですから(^^;、全て共有化には反対です。若い皆様の方の問題だ。
⚫︎移民排斥や市民活動にも見られるSeparatismの背景には、自己同一性の誤謬や単一幻想が露見してるけど厄介、彼ら他人に耳を傾けないし失業も絡んで一理有るから。~話は簡単でDNA検査受けろや!.で済む。古来よりの民族移動で血は混淆、Virusが触媒catalysis RNA として遺伝子に入り込んでますよね。~ 概念としては〈Transversal-横断性.〉でしょうか。宗教原理主義にはベルクソンのimageイマージュ論も有効だと想う。
⚫︎尚BIGバン宇宙論は、起源論を展開せざるを得なく、極小では量子論と空間の相対論を大統一しなくてはならず、更に観測で新発見が加わって、Darkマター理論の再考も要請される、。物理学者こそ『差異と反復』を読んだ者勝ちだと思いますよ、今世紀はあの本に掛ってると識者達は言います。それを大学の科目から文系学問を削減してる政府は無知低脳を奨励してるのか⁈, アインシュタインはスピノザ信者なのにね。
<差異=微分的differentielな諸関係とそれに対応する諸特異点から成る潜在的な多様体があって、それが分化differenciationの過程を通じて顕在化現働化actualizeされることで現象が構成される.〉浅田彰によるドゥルーズvirtualiteの説明。
差異”とは「何かと何かの差異ではなく,」其れ自体が差異それ自体...だと“差異と反復”でも繰り返し注意されてます。誤解されがちですが、絶対的な差異であって、其処からは,西部邁が批判するよな価値相対論は出て来ません。まあ解り難いのよ~。
差異は、体系だけでなくキルケゴール的“反復”やニーチェの“回帰”と相俟って“生成”の存在として内在平面にconsist成立して来るのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いろいろ出していただきましたね。そうなんです、いろいろあるけれど、これってやつに絞れないんです。もうちょっと焦点を絞って、“わかりやすく”世界を捉えたいのです。エントロピー増大則よろしく“概念”が増え過ぎちゃってるのではないかと思います。「無意識」という概念にしても、何でも性に関連付けるフロイトやオカルトチックなユングを鵜呑みにしている人は少ないでしょう。だけど、「ひとは意識していることだけで考えているわけではない」という捉え方が一般的となったことで、世の中は大きく変わったと思うのです。 ADなんて言葉がなかった頃は、落語でよく出てくる「粗忽者」呼ばわりされてたのでしょう。信長もジョブズもアスペではないかと言われていますが、そういう人がいたから時代が切り開かれるという側面もあると思います。『だからどうだ?』と言われそうですが、「辻褄の合った世界で生きたい」という欲求は、「充実した人生を生きたい」という欲求に匹敵するくらい大きな欲求ではないかと思うのです、案外。どうでしょう。だから、読み解く概念装置を追い求めるのです。