新聞記事とかごく一般的な日本語の文章を与えられ、それを入力するというパタンが普通です。
この元の文章は、与えられた時間では全部打ちきれない分量だというのがキモなんです。
所定時間はせいぜい3分から5分です。
「はいうちきり」といわれ、おしまいになります。
試験者は実際のタイプ光景なんかは全然見ていません。
できた文書が問題なんです。
タッチタイピングができるかなんて全然興味はありません。
包丁さばきではなく出来上がったおつくりを見て判断するのです。
まず、所定の時間にどこまでできたか、がポイントの1です。
タイプが速くなくて文字数が稼げない場合、タイプは早いけどミスが多いので何度もBSをしてやり直して時間がかかってしまった場合の区別はつけません。
ことは「仕事」なんですから、所定時間にどれだけのものを生産できるかというのが能力検定になります。
一本指でやろうが、足でタイプをしようが、一切問いません。どれだけ生産能力があるかが着目点です。
さてポイントの2は、ミスタイプ率です。
いくら速くても、1行に2文字3文字打ち間違いがあったり、漢字変換の間違いがあるのを見過ごしたら、作業の質が悪いと言うことになります。
誤字脱字で平気な文面のお知らせを客先に提示したりするのは困りますし、意識なく平気で発言するような態度なのであれば、失言で商売上の大きなワナにはまる危険もあります。
たかだか出来上がった文章の清書レベルで質が保てないのであれば、仕事はさせられません。
こっそり言いますが、1文字でもミス変換をしていたら大幅に減点します。
お手本の文章があるわけですから、ミス変換は許されないのです。
具体的にはこの2つの観点なんですが、実際見ているのは「日本語能力」および「社会性」です。
普段使い慣れていない用語はすらすらタイプできませんし、間違いも多くなります。
字が間違っていることすら気が付かないということもありえます。
また、その漢字の読み方がわからないと、漢字変換をするのにえらく苦労します。
はじめての外国語なんかでいちいち辞書ひきながら会話をしている人は、誰からも相手にされません。
また、調べもせず無反省に相手を傷つけるようなことをべらべらしゃべる人間は、やっぱり誰も仲間と思いません。
そういうことが、作業の効率とか文章の質に表れてくるのです。
これはあらかじめ決められた文章で行います。
絶対に作文なんかはさせません。
その人の思想だとか意欲を知りたいなら面接でよろしいわけですから。
補足
皆さまご回答ありがとうございます。 速度をみるものから指示された文書を作成するなどがありそうということですね。 ちなみに書き忘れていましたが受ける職種は事務になります。