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条文ミス
何日か前、改正された厚生年金法に条文ミスがあったことが報道されてました。厚生労働省のどこの課が所管したかはわかりませんが、このような場合、課長、課長補佐、法令担当者等、上からきついお叱りをうけるのでしょうね。 処分されたり、左遷されたりということもあるのでしょうか? 条文ミスのある法案を可決してしまった国会にも落ち度があるのでしょうか?
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国会が悪い、的なご回答がありましたが、現実の問題として、国会は責任を負いません。国会は、法案の内容を審議しているのであって、字句をチェックしているのではないからです。(だから、政府提出法案は内閣法制局がチェックする体制になっている) 過去においても、同様の間違いが発生した際に地方に異動していった(要するに左遷された)財務省の官僚の例などもあります。もちろんこれは国家公務員法上の処分ではありませんので、正しくは責任を取ったとは言えないかも知れませんし、省庁によってかなり対応も違っているようですが、一般的には「国会にご迷惑をおかけした」ということで、官僚側が責任を取る場合がほとんどです。 今回の年金法案の場合は、(これで確定したかどうかは定かではありませんが)官報で、正誤表の形で訂正する方向のようです。これをするにあたっても、両院の議院運営委員会で、役所側が陳謝の上で、こういう対応をしますということで説明をし、了解をもらった上で行われます。さりげなく修正する、ということはあり得ません。
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- savagemaniac
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法案の起草は、担当省庁で行い、各省法令協議並びに内閣法制局への法令協議を経ることが常例です。 そして、閣議を経て国会提出されることとなり、これが内閣提出法案となります。 最終的な責任は、行政府(内閣並びに各省)でなはく、立法権を持つ国会が負うことになりますので、起草した役人が直接的に責任を問われることはありません。 もし、表だって処分されれば、行政府と立法府を跨ぐ越権行為と言うことが問題になります。 現実的にも前記のとおり、国会に提出されるまでに、本当に多数の専門の担当者がチェックしていることになっており、また、組織として業務を行うため、特定の個人に責任が及ばない仕組みになっています。(役所組織の常識) しかしながら、実際には、今回だけでなく今までも同様のミスは有りました。 その法律を熟知していないと判らない程度ですが、法律の規定が他法の規定と矛盾したものであったり、現実的に存在し得ない事象を概念として想定したものなどです。 そのまま、放置しても問題のないものはそのままですが、他法との矛盾を生じていたり、運用上支障を来すものについては、当該法律の改正時に他の修正案件に紛れて(コソーリと)を修正されていたりします。(勿論、国会決議を経ます。) 今回の年金法が脚光を浴びているだけに、このようなミスが大々的に取り上げられているだけでしょうね。 本来、法案の理念や骨子に影響するような重大な文章構成ミスは修正案を提起しない限り修正不能ですが、誤字脱字程度なら、なぜか官報公示までに修正されていることもあるようですが。。。 それに、そのような誤字脱字程度の些末なことを国会審議で取り上げれば、野党とはいえ議員のプライドにかかわることですから、重大なミスでない限り国会審議で取り上げていないという現状もあります。 なお、表だっては処分されないと言いましたが、そのミスが国会の審議に混乱を与えたとなれば、やはりその担当者の責任は問題となります。 しかしながら、もう一方では、懸案の重要法案を成立まで担当した功績者でもありますから、その功績は大きく評価されます。 これを相殺すれば結果はケースバイケースで、同様な例であっても、出世街道二段跳び三段跳び飛びもあれば、出世街道足踏み状態(ほとぼりさめるまで?)となるものもあるでしょう、ということです。 ←敢えて一般人とさせていただきました。(汗
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赤裸々なご教示ありがとうございました。中央省庁の法令審査の職にある方は、めったなことで条文ミスなどしないのでしょうか、今回はタイミングが悪かったですね。
- akio_myau
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当然、最大の責任は国会です。 最終的な判断を下したのは国会議員なのですから。 もっともそのことで官僚たちは 口頭で厳重注意がいいとこではないでしょうか。 俺たちは素案を作っただけだ、それを法律にしてしまったのはよく読みもせず、承認した国会が悪いということで。
お礼
ありがとうございます。ま、法案に誤字脱字条文ミスはあってはならないのでしょうが、国会審議の中で野党が条文ミスを指摘すれば格好よかったですかね。
お礼
具体的なご教示ありがとうございました。