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数学的帰納法を用いた問題の証明について
- 数学的帰納法を使って、与えられた問題の証明をする方法について質問しています。
- 具体的には、与えられた数列A(n)が式(1)で表されることを証明する際に、次のステップがわかりません。
- 具体的には、n=kのときの仮定を用いて、n=k+1の場合に式(1)が成立することを示すために、両辺にcos2^(k+1)をかけることに疑問を持っています。
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> A(n)=(cos2^n)(cos2^(n-1))・・・・(cos2)(cos1)―(0) この式を(0)としておきます。A(k)のときに(0)と(1)が成り立つと仮定しているわけですから、まず上式で、 A(k)=(cos2^k)(cos2^(k-1))・・・・(cos2)(cos1) ―(2) とできます。これは証明すべき仮定ではありませんが、nをkに書き換えておけば、この式を後で使います。これと同時に、証明すべき、 > A(n)=sin2^(n+1)/2^(n+1)sin1 ...(1) についても、 A(k)=sin2^(k+1)/2^(k+1)sin1―(3) です。まず(2)と(3)が等しいとし、n=k+1で成り立てば、帰納法で正しいことを示せたことになります。 (2)の両辺にcos2^(k+1)をかけてみます。 cos2^(k+1)A(k)={cos2^(k+1)}(cos2^k)(cos2^(k-1))・・・・(cos2)(cos1) ―(3) この(3)の右辺は、cos2^(k+1)からcos1までを掛けている、つまり(3)でA(k+1)とした形になっています。ですから、 cos2^(k+1)A(k)=A(k+1)―(4) になります。これは、証明すべき(1)及び(3)とは関係なく、(0)及び(1)で成り立つ式であるわけです。つまり、(0)という与式の定義から出て来る等式ということです。 なお、質問文中で「cos2^(k+1)・A(n)=A(k+1)」とお書きですが、「cos2^(k+1)・A(k)=A(k+1)」としておいたほうがいいでしょう(いちいち「n=kとすると」と断るのも面倒なので)。 A(k)では等しいと仮定していることを使って、(3)を(4)のA(k)に代入すると、 cos2^(k+1)(sin2^(k+1)/2^(k+1)sin1)=A(k+1)―(5) となります。これの左辺を計算していってみます。 cos2^(k+1)(sin2^(k+1)/2^(k+1)sin1 =(cos2^(k+1))(sin2^(k+1)/2^(k+1)sin1 ←cosとsinの積にして公式を使う =(1/2){sin(2^(k+1)+2^(k+1))+{sin(2^(k+1)-2^(k+1)}/2^(k+1)sin1 =(1/2){sin(2^(k+1)+2^(k+1))+(sin0)}/2^(k+1)sin1 ←sin0=0なので消せる =(1/2){sin(2^(k+1)+2^(k+1))}/2^(k+1)sin1 =(1/2){sin(2^(k+1)×2)}/2^(k+1)sin1 ←2^(k+1)+2^(k+1)=2×2^(k+1)だから、 =(1/2){sin2^(k+2)}/2^(k+1)sin1 ←2の累乗に直すと、k+2が出てくる =sin2^(k+2)/2^(k+2)sin1 ←1/2を掛けるのを分母に適用して、分母にもk+2 これは、証明すべき(3)でのA(k+1)になっています。ですので、k+1でも成り立つことになります。 P.S. A(n)をsinで表した(1)が、n=1のときに、与えられたcosでのA(1)のcos1と等しくなるかどうかは確かめていません、すみません。上記はn=1で、(0)と(1)が等しいという前提でのものです。
お礼
なるほど! とてもよく理解できました。 丁寧な解説、本当にありがとうございました!