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閑話休題(2) ギア比と歯数の関係
ギア比が同じならば全く同じでなのでしょうか。フロント50T×リア30Tとフロント30T×リア18Tはギア比が同じです。しかし,前者の方が数%以上ロスが少なくなります。 この件に関しては有名な論文があります。その論文を元にコンタドールは,ジロデイタリアの山岳ステージをアルテグラのコンパクトクランク(50-34T)に11-30Tのメガスプロケで制し,総合優勝しました。また,最近のプロはメガスプロケでアウター×ローを多用するようになりました。 それでは質問ですが,何が原因なのでしょう。
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スプロケットは、歯数が大きい方が伝達効率が良いのですが・・・。 想像ですが、最近の多段化で、チェーンの幅が狭くなったことにより、チェーンの横撓みが大きくなり、チェーンの抵抗が小さくなってんですかね。
お礼
すばらしい着眼点です。チェーンの幅やたすき掛けはロスには繋がらないそうです。 チェーンがスプロケのギアに噛み込む際にチェーンの内プレートと外プレートが擦れることによるロスが,自転車本体での最大のパワーロスなのだそうです。ですからスプロケが大ギアですとチェーンの折り込み角度が少なくロスが少ないのだそうです。 これはハブやBB等の回転系のロストとは比較にならないほど大きいらしいです。2000年頃の論文ですが,論文の著者はスプロケの大ギア化を予測していましたが,まさにその通りになりました。 また,別な論文ではチェーンの内プレートと外プレートの摩擦抵抗を少なくするための表面処理技術も重要とのことです。それらの特許の多くはシマノと椿本が握っていますから,その点で一番優れているチェーンは国内産です。