クエン酸が入っていると言う意味では、大差ないと思います。只、近年市販されている梅干しは、「調味梅干」で古来の「梅干」とは別物です。お家で漬けられた「梅干」が一番良いと思います。そうでなければ、「梅干」の表示を確かめての購入が良いと思います。
市販の物は「梅干」と言っても干してなかったり、塩分や色をちょうどよくするためいろんなものが入っています。さらに、減塩調味を施したものが多く、これらは商品のラベルに「調味梅干」と記載されています。これは、白干しのものを水につけ、塩分を減少させ味付けをしたものです。減塩梅干や調味梅干は、塩分が少なくなることで保存性が下がるため、賞味期間が短く設定されることが多いです。調味梅干の種類としては、シソ(赤じそ)の葉とともに漬けて赤く染め風味をつけた「しそ梅」、昆布とともに漬けて味をつけた「昆布梅」、鰹節を加えて調味した「鰹梅」、蜂蜜を加えて甘くした「はちみつ梅」などがあります。調味梅干の漬け原材料は商品名に明示されたもの以外に、還元水飴、発酵調味料、たんぱく加水分解物、調味料(アミノ酸等)、野菜色素、ビタミンB1、酸味料、甘味料(ステビア、スクラロース)などが使用されています。梅干しの種類としては、伝統的製法によって製造された梅干しを「梅干」、調味されたものを「調味梅干」と表示するようJAS法で義務付けられています。五訂日本食品標準成分表によれば、塩分は梅干が22.1%、調味梅干が7.6%となっています。すべての梅干しに共通した特徴として、酸味が非常に強いことが挙げられます。この酸味はレモンなどの柑橘類に多く含まれるクエン酸、調味梅干の場合はそれに加えて漬け原材料の酸味料に由来します。梅干しは健康食品としても知られています。