• 締切済み

感染の成立について

薬と催奇形性について調べていたら、男性の場合は薬が精子に影響を与えてもその精子は妊娠が成立しないので問題なく、精液の女性への移行が問題になるとのことでした。 精液はどうやって女性へ移行するのだろうと疑問に思ったのですが、基本的には 性感染と同じであろうと思いました。そこで、いろいろとお聞きしたいのですが 1)今までの私の理解は感染が成立する過程として、 細かい傷でも小さな出血をきたしているので、破れた毛細血管が露呈されており、そこからウイルスが侵入すると理解していました。 性感染の成立についての一般的な傷口から侵入して云々の話を私は上記のように理解していましたが本当にそうなのか。胃粘膜や腸粘膜が水分や体液を吸収する機能を持っているように、すべての粘膜は同じように吸収するのではないかと。であれば、膣粘膜に傷がなくてもウイルスに汚染された精液が腟内に あるだけで、いずれ吸収され感染が成立するのではないでしょうか? 2)仮に粘膜に傷がなくても吸収されるのであればエイズやHBVなどの感染率はもっと高く なるのではないでしょうか?でも感染率は低いということは、傷がなければ粘膜がウイルスを吸収してしまうということはないということになるのでしょうか? 3)混乱しているのですが、皮膚に患者の血液が付着しただけでは感染しないと認識していたのですが、皮膚から吸収される薬剤もあります。汚染された血液が皮膚に付着した状態が長期にわたれば、感染が成立するのではないでしょうか? 乱文申し訳ございません。わかりやすい説明よろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • itaitatk
  • ベストアンサー率38% (751/1976)
回答No.4

組織が傷つけば必ず微細ながらも出血がおきているという考え方は間違っていますか? →それは必ずではないですね。別に血液でなくてもいいわけですから 傷がつくと免疫が働きにくくなる御説明がいまいち理解できなくてすみません。 →傷がつくと粘膜組織が薄くなりますから 傷がつくと必ず血管からウイルスが侵入するのではないかと。 →そうですね。ただ粘膜上には抗菌ペプチド及び抗体などにより侵入を妨害する働きがありますが、傷があればそれらは働きませんんし、 皮膚の免疫についてはなんとなくわかりましたが、薬剤とウイルスの大きさですが もちろん小さいほうが吸収されやすいですよね。であるならウイルスの方が吸収されやすい 気がするのですが、その点はどう思われますか? ウイルスと薬剤を比較すれば薬剤のほうが小さいものも多いです。 また薬剤は皮膚などを透過しやすく工夫されていますので。。。

  • kurione
  • ベストアンサー率53% (858/1598)
回答No.3

あなたの答えになるかどうかは分かりませんが。 感染(ウイルス感染)を考えるには、ウイルスの特性と数を考えなければいけません。 まず感染とは吸着、侵入という機序からなります。 まず人呼吸器,消化管,生殖器などの表面を覆う粘膜はまず機械的バリアであるムチン層で覆われています。厳密にはウイルスの種類によってこのムチン層を突破出来ないものと割と容易に突破できるウイルスがいます。だから傷があるというのはこのムチン層が欠如しているため通常では突破できないウイルスも簡単に侵入できる可能性が高まります。また粘膜には粘膜免疫という免疫機構がありウイルスの運動能、発育増殖能、付着能を阻害して腸管上皮細胞への付着を弱めます。わかりやすく説明すると人の腸には腸内細菌が存在します。しかしこの状態では何も起こりません。ところがこの腸内細菌を分離培養して血液中に入れると敗血症を起こします。つまり通常は(ウイルスにもよりますが)正常の腸粘膜である限りなかなか突破できません。 次に粘膜層を突破したウイルスは粘膜下にある上皮細胞に到達します。細胞は色々な出入り口が存在します。ウイルスはその出入り口を使って細胞内に侵入します。ウイルスがその出入り口の合い鍵を持っていると想像してください。ウイルスは侵入すると増殖して数を増やします。B型肝炎ウイルスやHIVは増殖が強くまたたくまにウイルス数を増やします。 dwすから少量の血液や体液を介して感染しやすいと考えられます。 ここでまた2つ覚えとかないといけないことがあります。細胞極性とウイルスの細胞指向性の二つです。わかりやすいために腸から栄養を吸収するシステムを参考にします。消化管粘膜上皮においては,食物分子の吸収のためには,消化管管腔方向の頂端側から体内組織方向である基底側の方向に分子移動を行わなくてはならない。これが細胞極性と呼ばれる物です。ウイルスの侵入・出芽方向の決定にはこの細胞の極性が大きくかかわっています。  吸収機能を持たない鼻粘膜や膣、口腔などにもこの細胞極性は存在していますが、この場合むしろウイルス側の細胞指向性にあります。体内に侵入したウイルスが細胞に感染する最初のステップは,ウイルス粒子表面のタンパク質が細胞表面のウイルス受容体(出入り口)に結合することですがウイルスがどの臓器や細胞に親和性を持つかは細胞表面にあるウイルス受容体によって決められているのです。例えばインフルエンザウイルスは鼻粘膜の細胞に入りやすい合い鍵を持っています。だから仮にインフルエンザウイルスの入ったカプセルを飲んでも腸管からは侵入できませんので感染しません。インフルエンザは眼球結膜より入り込めますが、目のインフルエンザ結膜炎は起こしません。目と鼻腔はつながっているのです。(昔牛乳を目から出す人がいました)ですから厳密には感染経路と呼んだ方が良いでしょう。また肝炎ウイルスは血液中にいるだけでは害はありません(厳密にはありません)。肝細胞に侵入する合い鍵をもっているので、肝細胞内で増殖して病気を起こすのです。とにかく侵入に成功し増殖したウイルスは細胞を伝わってもしくは細胞を破壊して毛細血管内に入ります。 長くなりましたが、簡単に言うと ウイルスはその種類によって侵入しやすい上皮細胞があります。 粘膜のバリア機能が障害を受けたとき、そこからウイルスは簡単に侵入できます。 ここであなたの質問について考えて見ますと。 汚染された精液(この場合HIV)の場合、精液と粘膜の接触がある場合感染性は当然高まりますが、精液中のウイルス量と膣の状態によります。腸管からの侵入は肛門性交での感染を除いて正常な腸粘膜からの侵入は出来ないようです。唾液はウイルス数が少ないためディープキスでも理論上可能性はあるが限りなく少ないと思われます。 増殖力の激しいウイルスは感染力が強いとも言えますが、増殖力が強いだけで、侵入は意外と難しい。(感染力と感染成立は必ずしも一致しません。)先ほどの話の様に、基本的には精液、血液、膣分泌液の他、唾液、母乳、尿、汗などに含まれていますが、少量のウイルスでうつることはなく、特に多くウイルスを含んでいる血液、精液、膣分泌液が主な感染源となります。傷がない限り皮膚からの浸入は原則ないと思います。 お薬のお勉強をされているみたいですけれど、皮膚からの吸収はかなり難しく、有効量を吸収させる為の工夫は10年かかると言われています。そういった物は粘膜に対しての使用は粘膜障害を起こすため禁忌(絶対使ってはいけない)ですからお薬の吸収は細胞を経ての吸収ではなく細胞間隙を通り直接毛細血管に入るように設計されている(経皮吸収システム)。ウイルスは細胞内に進入する(血球も細胞です)ため全く別の話です。 またお薬は有効成分と賦形剤(ふけいざい)という成分からなり賦形剤は薬物の吸収を調節するものです。昔は賦形剤によっては吸収されないで便中にでたこともありました。 経口薬のほとんどは小腸で吸収されます。吸収の機序は栄養と一緒です。しかし粘膜免疫の影響は受けないので、やはりウイルス感染とは違う見方をしなくてはいけません。

mika_kobe123
質問者

補足

本当に丁寧な御回答で恐縮しました。専門的なところはよくわからないのですが、 精液中のHIVウイルスで考えると、膣粘膜が欠損している場合(傷がある場合)はムチン層が破壊されているため、粘膜免疫が機能しても粘膜下層の上皮細胞に侵入しやすく、また傷がない場合でも粘膜免疫をかいくぐったウイルスは上皮細胞に侵入する、上皮細胞内で増殖したHIVウイルスはその後、細胞を伝わってもしくは細胞を破壊して毛細血管内に入って、ここではじめて血液中に侵入するということしょうか? つまり、当初の私の理解では組織に傷がある場合は必ず微細な出血をきたしており、出血をきたしている状態というのは毛細血管が露呈されており、 傷=出血=毛細血管露出=破れている毛細血管からウイルスが侵入するという機序は間違っており、破れた毛細血管にウイルスが侵入するのではなく、増殖したウイルスが毛細血管を 破って侵入していくという理解でよいでしょうか?ただ、組織に傷がつけば、その組織を栄養している血管が破壊されているわけで必ず出血をきたすのではないかとも思うのですが その点はどう思われますか? とにかく血中に侵入したHIVはkurione 様がいわれる合鍵を白血球細胞に対してもっている(白血球細胞に親和性がある)ので白血球細胞内で増殖して症状が発生する(つまり白血球細胞に侵入してはじめて感染が成立する)。つまり感染の成立というのはそのウイルスが 親和性のある(合鍵を持っている)細胞に侵入する事を意味している。 ということですかね? HIVが血液中に侵入し白血球細胞に感染するまでの過程で、血液に侵入したHIVに対して免疫は機能しないのでしょうか?つまり血中に侵入されれば100%感染するのか。 針刺し事故を例に考えて頂きたいのですが、HIVに汚染された針を自らの指に刺した場合 は必ず出血をきたします。この場合の感染機序としては破壊された毛細血管にウイルスが侵入すると考えた方が自然なのかと思うのですが、この場合は針刺し=傷ができたわけで この場合も粘膜層を突破し粘膜免疫をかいくぐったHIVが増殖し自ら毛細血管を破壊し 侵入していくと考えるのでしょうか?混乱しています。すみません。 侵入経路ですがHIVは正常な腸粘膜からは侵入できないということですが、これも HIVは腸粘膜の上皮細胞とは親和性がないからということでしょうか? 腸粘膜でも肛門性交で感染がおこりやすいというのは、傷だらけ→出血している→破綻した毛細血管からウイルス侵入、と考えれば理解できるのですが、(針刺し事故と同じように) どう考えたらいいのでしょうか? 傷がない限り皮膚からの侵入は原則ないというのは、この場合も傷があれば、破綻した血管がありそこから侵入するからと考えてしまいます。もちろん、皮膚のバリア機能、免疫機能は働いているのはわかるのですが。 HIVが傷のない皮膚に付着した場合は、薬の場合は細胞間隙をくぐりぬけて毛細血管に入るためウイルスと同列に扱えないことはわかりましたが、この場合はバリア機能が働き物理的に侵入できない(これも免疫)。 kurione 様に質問していて、自分がわからないことがなんとなくはっきりしてきたのですが、粘膜にしろ皮膚にしろ傷がない場合と傷がある場合で整理できていません。 傷=毛細血管の破綻?傷=ムチン層の防御機能の破綻? ?マークばかりで乱文申し訳ございません。 何卒、お返事頂けますことよろしくお願い申し上げます。

  • itaitatk
  • ベストアンサー率38% (751/1976)
回答No.2

1)今までの私の理解は感染が成立する過程として、 細かい傷でも小さな出血をきたしているので、破れた毛細血管が露呈されており、そこからウイルスが侵入すると理解していました。 性感染の成立についての一般的な傷口から侵入して云々の話を私は上記のように理解していましたが本当にそうなのか。胃粘膜や腸粘膜が水分や体液を吸収する機能を持っているように、すべての粘膜は同じように吸収するのではないかと。であれば、膣粘膜に傷がなくてもウイルスに汚染された精液が腟内にあるだけで、いずれ吸収され感染が成立するのではないでしょうか? → http://www.std-lab.jp/stddatabase/hiv-aids.php 出血をきたしているので、破れた毛細血管が露呈されており、そこからウイルスが侵入もしますが、どちらかというと感染者の血液中のウイルスが出てきます。それが相手に感染することで感染します。(感染側は傷がなくても感染の危険性あり) 胃粘膜や腸粘膜が水分や体液を吸収する機能を持っているように、すべての粘膜は同じように吸収するのではないかと。 粘膜上では免疫が働くため簡単には感染しません。 2)仮に粘膜に傷がなくても吸収されるのであればエイズやHBVなどの感染率はもっと高く なるのではないでしょうか?でも感染率は低いということは、傷がなければ粘膜がウイルスを吸収してしまうということはないということになるのでしょうか? →感染します。ただ傷があれば免疫が働きにくいので感染率は上がります。 3)混乱しているのですが、皮膚に患者の血液が付着しただけでは感染しないと認識していたのですが、皮膚から吸収される薬剤もあります。汚染された血液が皮膚に付着した状態が長期にわたれば、感染が成立するのではないでしょうか? →皮膚に患者の血液が付着しただけでは感染しないです。それは皮膚上でも免疫により除外されますし、皮膚がバリアとして働きます。皮膚から吸収される薬剤は親油性で皮膚を透過することが出来るように工夫されています。(ただ透過と言ってもすべてではなく、ほんの少しです) 薬とウイルスは大きさや性質が異なるので同じに考えるのはちがいますよ。

mika_kobe123
質問者

補足

ありがとうございます。 組織が傷つけば必ず微細ながらも出血がおきているという考え方は間違っていますか? 傷がつくと免疫が働きにくくなる御説明がいまいち理解できなくてすみません。 傷がつくと必ず血管からウイルスが侵入するのではないかと。 皮膚の免疫についてはなんとなくわかりましたが、薬剤とウイルスの大きさですが もちろん小さいほうが吸収されやすいですよね。であるならウイルスの方が吸収されやすい 気がするのですが、その点はどう思われますか? しつこくすみません。よろしくお願いいたします。

  • askaaska
  • ベストアンサー率35% (1455/4149)
回答No.1

知っている範囲での回答ですが 1) 膣粘膜からも吸収されます 吸収されるとそのまま血液に乗ってしまいます 男性器の粘膜も同様です 2) HIVを例に挙げると HIVウイルスは移行しています ただ、移行された側の免疫力が十分に高ければ それによってHIVウイスルに対処できるため 感染まで至らないのです 3) 皮膚への血液付着による感染はゼロではありませんが 体内に進行するまでにウイルスが死滅したりしますし 免疫により対応できたりします とはいえ当然ウイルスが元気な状態の血液に浸り続けていれば 感染率は高くなります

mika_kobe123
質問者

補足

ありがとうございます。 HIVウイルスの移行についてですが、移行というのは 精液中のウイルスが膣粘膜から吸収されていく(胃粘膜が体液、水分を吸収するように)ということでしょうか?ただ、血中に入るまでに免疫機能で排除されるということでしょうか?