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新型コロナウイルスの感染と発病について
ウイルスは目、鼻、口の粘膜から入ってから細胞に侵入後に 発病との認識ですが正しいですか。 また、下腹部の粘膜からも感染するのでしようか。 例えば、男性がウイルスの付いた手指で排尿した時などです。
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>>ウイルスは目、鼻、口の粘膜から入ってから細胞に侵入後に >>発病との認識ですが正しいですか。 はい。ざっくりした認識としてでしたら、間違ってはいないです。 正確には、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、上気道の粘膜細胞に感染(侵入)しやすい特性があります。細胞表面のACE2受容体という箇所から侵入しやすくなっていて、上気道の粘膜にはACE受容体があることから、空気感染しやすいようです。 >>また、下腹部の粘膜からも感染するのでしようか。 >>例えば、男性がウイルスの付いた手指で排尿した時などです。 ACE2受容体は、排泄系の粘膜細胞にもあるようです。資料 https://www.igakuken.or.jp/r-info/covid-19-info20.html ということから、理論上は感染リスクはありますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してから、マスクや手指の消毒といった予防がされてきたため、接触による感染確率は低いと見込まれています。 理由として上げられるのはノロウイルス感染症の激減です。ノロウイルスはSARS-CoV-2とは違い、強烈な接触感染に特化したウイルスですが、COVID-19流行以後、ノロの流行はほぼゼロと言っていいくらいです。どれくらいの違いがあるかと言うと、ノロウイルスはアルコールで消毒できず、塩素系漂白剤といった強力な消毒をする必要があったり、ノロウイルスは手を拭くタオルの共有は絶対禁止です。(推奨はしませんが、SARS-CoV-2はタオル共有しても、感染確率は低いかゼロになるようです。) SARS-CoV-2は空気感染に特化していると言えます。変異株のデルタ株の当時で、水疱瘡ウイルスと同等の空気感染力があるとされていましたが、オミクロンがデルタの感染力を上回った今、水疱瘡ウイルスの空気感染力を越えた可能性があります。 SARS-CoV-2やインフルエンザウイルスは、エンベロープ型のウイルスです。ウイルス表面に脂質の膜があり、その膜にACE2受容体と接続する「スパイクタンパク質」があるわけです。 このエンベロープという膜は脂質であるため、アルコール消毒液や、台所の中性洗剤で破壊が可能です。エンベロープが無くなったSARS-CoV-2は、感染は不可能なのです。ノロウイルスはノンエンベロープ型で、細胞に侵入する方法が全く違います。 このような仕組みから、「ノロウイルスが世界的に予防できた」→「これはCOVID-19の予防方法のおかげ」→「接触感染力はノロより低いのだから、SARS-CoV-2も接触感染は予防できていると思われる」といった理屈が成り立ちます。 ※ SARS-CoV-2は、急激な肺炎の進行により重症化や死亡が危惧されました。しかし世界的にワクチン接種率が60%を越えてきましたので、肺炎も危惧されてはいますが、後遺症のほうも危惧されるようになってきています。 後遺症は多岐にわたります。味覚や嗅覚の低下、脳・心臓・膵臓・肝臓・腎臓への影響が確認されています。男性限定で性機能不全や男性不妊も確認されています。後遺症は日本で100人に1人、世界では100人に4人くらいの確率で出るようです。ほとんどの人は3ヶ月くらいで回復することが多いですが、症状が長く続く人もわずかながら居ます。 COVID-19の後遺症研究は始まったばかりですので、治療法や検査方法も確立されていません。研究中で確定もされていませんが、ワクチン接種が完了していても後遺症が予防できる確率は50%ほどとする報告もあります。 予防は継続したほうが合理的なようです。 まとめ直しますと、 ・質問主さんの認識で、ざっくりとはあっています。 ・下腹部の粘膜から感染リスクはゼロではないが、感染予防していれば大丈夫な可能性が高い。 となります。 以上、参考にならなかったらごめんなさい。
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- sebsereb
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どこから感染するのかはよくわかって無い。 耳の穴からも感染すると思うし、手のひらからも感染すると思うけど。 確率は低いだろうけど。なので防護服とか手袋とかするのだと思う。 「体のどこからでも感染しうる」 免疫力との戦いでもあるので、感染しない人はなかなか感染しない。
お礼
ありがとうございました。 以前、テレビでは粘膜から入るとのことでしたが。
お礼
非常に専門的で詳細なご回答をありがとうございました。 変異するこのウイルス感染はいつまでも続くような気が しています。外国では3種類の新変異株が現れ、日本にも 入っているようなこともテレビで言っていました。 すごいワクチンや治療薬などが出来るのを期待しています。